コロナ禍という人類史的危機に対峙(たいじ)して、安倍政治崩壊後を睨む菅義偉氏―二階俊博氏のラインは、「GoToトラベル」などという感染拡大の可能性をはらむ愚策を強行した。そうではなく、今なすべきは「GoTo PCR」だと主張する保坂展人・世田谷区長が、自治体から日本を変える構想を熱く語る―。 政局は「すくみ合い」による「壮大なる無責任体制」入りした感がある。 安倍晋三首相1強体制が崩れつつあるが、それに代わるニューパワーが育っていない。待機中の石破茂、岸田文雄両氏は、次を襲うにはなお決定力を欠き、連立を約18年間下支えしてきた公明党にも安倍政権末期、ポスト安倍への戦略はない。 この記事は有料記事です。 残り5268文字(全文5560文字)