世界中に新型コロナウイルスの被害が広がり甚大な被害が出ている。多くの死者も出ている。にもかかわらず、このウイルスに救われた男がいる。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相である。といっても救われたのは政治生命の方である。 この政治家には幾つもの汚職疑惑がある。先月に、ついに起訴される予定であった。ところが、新型コロナウイルス騒ぎを受けて検察当局が、その延期を決定した。しばらく騒ぎは収まりそうもないので、ネタニヤフ首相の政治生命も、その間は生き延びることとなった。 しかも、この貴重な時間を使って同首相は、さまざまなポストを餌に野党の切り崩しのための手を打っている。首相が狙っているのは、取りあえずは起訴で有罪となっても首相の座にある限りは逮捕されない特権を付与する法律の成立である。これが成立すれば、それだけ刑務所が遠くなる。運の強い政治家である。疫病までも味方につけてしまった。 さて、それでは