前文部科学事務次官の前川喜平さんが本誌の取材に応じました。前川さんは「出会い系バー」報道をきっかけに、国家権力とメディアの関係を憂い、「二つの関係を国民の視点から問い直すべきだ」と6月に日本記者クラブで行われた記者会見で発言していました。インタビューで前川さんは政権とメディアの関係、政権と官僚の関係、日本国憲法への思い、時代への危機感などについて語りました。 「出会い系バー」の記事 連動感じた和泉補佐官の影 ―まず、読売新聞が掲載した、前川さんが出会い系バーに通っていたという記事ですが、記事を見たとき、どう思いましたか。 前川 週刊誌に出る可能性はあると思っていましたが、読売新聞に出るとは思いませんでした。記事は5月22日に出たのですが、メールで確認すると、私の知っている文科省の読売の記者からコンタクトがあったのは19日です。その次、20日にその記者が「私ではなく社会部の記者が伺いたいこと