立憲民主党との合流協議を巡り、国民民主党の玉木雄一郎代表が分党を表明したのは、自身がこだわる「改革中道」路線を合流後の新党に反映できるか見通せないと判断したことが大きい。ただし、党幹部は玉木氏の提案はいまだ了承されていないとしており、混乱がみられる。分党が実現すれば、それぞれの党の規模が焦点になるが、政権交代の受け皿となりうる「大きな野党」の実現に向けては前途多難だ。【木下訓明、浜中慎哉】 「今の日本には政策提案型の改革中道の政党が不可欠だと信じている。大きな塊を求めてきたが、消費減税など軸になる政策でも一致できなかった」。玉木氏は11日、執行役員会後の記者会見で、分党を判断した理由を説明した。