<do-ki> 知る人ぞ知る政界のタニマチ(酒食をおごる大金持ち)が、退陣後の安倍晋三元首相を高級料亭で慰労したそうな。「元秘書官たちも連れて行きたい」と主賓が希望し、歴代最長政権を支えた名だたる官邸官僚たちも陪席した。 うたげの後、タニマチ氏抜きで「チーム安倍」の記念写真を撮ったら、1人がさっと列を離れ、他もうつむいたり、そっぽを向いたり、正面を向いているのが安倍氏だけの変な写真になった。 「仲悪かったんだね。個別に安倍さんとつながっていたんだ」
<do-ki> もう書いてもいいだろう。2月に出た「安倍晋三回顧録」(中央公論新社)は期待外れだった。故人の語りがふんだんに収録され、ファンの感激は理解できる。でも、大半は聞いたことある主張の総集編である。本当はこんな人だったのか、こんな真相があったのか、といった発見は乏しい。 オーラルヒストリー(口述史)の金字塔「岸信介証言録」(毎日新聞社刊・現中公文庫)を編んだ政治学者の原彬久(よしひさ)さん(83)に頼んで読んでもらった。「力作だけど、整然としすぎていますね。私とは手法も狙いも違う」。我が意を得たりと相づちを打った。 「安倍回顧録」のミソは、「北村滋監修」の特異さにある。元警察官僚の北村氏は、第1次内閣の首相秘書官、第2次内閣以降も内閣情報官や国家安全保障局長として終始仕えた側近中の側近。
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