なんか変! ない! 毎週日曜日の毎日新聞は真っ先に、別刷り「日曜くらぶ」2ページのコラム「松尾貴史のちょっと違和感」を目指す。ところが12月19日の日曜日、ページをめくるも見当たらず、喪失感を抱いた。 松尾さんは肺塞栓(そくせん)症のために緊急入院。出演中の二兎社公演「鷗外の怪談」で文豪、森鷗外役を演じていたが、12月の地方公演は中止となり、「日曜くらぶ」のコラムは休載となったのだ。 松尾さんのコラムは日本の政治や社会に切り込むものが多く、日曜日に留飲を下げた読者は多いのではないか。個人的には8月29日の「国会議員の世襲」を取り上げたものが痛快だった。 「その家に生まれた子どもが、安定した生活で『腹がすいて困窮した』などという経験もなく育ち、世の中をどうしようという志が生まれるのか疑問だ。(略)メディアも『サラブレッド』などと持ち上げるのを見ると、単なるちょうちん広報のようで、その報道機関