労働組合の中央組織・連合の新会長に芳野友子氏が就任した。1989年の連合発足以来、初めての女性の会長だ。 これまでは大手企業の組合出身者ばかりだったが、芳野氏は中小の製造業が中心の産業別労働組合(産別)の出身。民間労組出身者が占めてきた事務局長には、官公労出身の清水秀行氏が就いた。 組織内に野党との共闘を巡る意見の相違などを抱え、なかなか候補者が定まらず、届け出の締め切りを延長する異例の事態を経て誕生した新体制だ。目を引く顔ぶれは、連合を取り巻く厳しい現状の反映とも言える。 一方で、長引くコロナ禍で雇用や暮らしは大きな打撃を受け、働く人たちの待遇改善を求めて活動する労働組合の重要性は増している。新体制のもとで結束し、山積する課題に取り組んでほしい。 「組合の外にいる方たちにも声をかけ、現場の声をしっかり受け止めて活動を広がりあるものにしていきたい」。就任会見での芳野氏の言葉が、連合の直面す
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