消費者庁と農林水産省は18日、中国などから輸入されたアサリが「熊本県産」と産地偽装されて大量に流通していた問題を踏まえ、アサリの産地表示ルールを厳格化すると発表した。アサリを含む生鮮品には生育期間が最も長い場所を原産地表示する規則があるが、輸入アサリは事実上、国産に表示を切り替えられなくする。3月下旬にルールを見直し、アサリの産地表示に対する信頼回復につなげたい考えだ。 食品表示法の基準には、生鮮品は2カ所以上で生育した場合、生育期間が最も長い場所を原産地と表示する通称「長いところルール」がある。見た目で生育期間の判別が難しいアサリは海中での一時保管と養殖の区別も曖昧で、悪意ある業者が短期間保管しただけで「長期間育てた」と偽って国産表示で販売するケースが相次いだ。