会見場に入る日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告。会見はゴーン氏自らが選んだ12カ国の60社だけを集めて行われた/1月8日、レバノン・ベイルート (c)朝日新聞社 カルロス・ゴーン氏をめぐる主な出来事(AERA 2020年1月20日号より) ゴーン被告の会見趣旨(AERA 2020年1月20日号より) 大晦日、スパイ映画さながらの逃走劇で世界中に衝撃を与えたゴーン被告。逃走は許されないが、国際的にみて日本の司法制度に検証すべき点があるのは確かだ。AERA 2020年1月20日号で掲載された記事を紹介する。 【年表を見る】カルロス・ゴーン氏をめぐる主な出来事はこちら * * * 年末の逃亡劇から約10日。「祖国」レバノンで最愛の妻らと悠々自適の正月を過ごした前日産会長のカルロス・ゴーン被告(65)は、自らが選んだメディアの前で悲劇のヒーローを演じる長広舌を振るった。 はたして同被告の主