本作の観賞を行なった上でレビューを作成して欲しいと編集部に依頼された時は、映画の印象的な場面について、またはネタバレのない範囲で本作にまつわるなにかメッセージのようなものについて触れてみよう、などと考えていた。 試写室での観賞後、一体何を書くべきかと頭を抱えてしまったのが正直なところだ。そういった何らかの要素について一つ一つ語るということ全てが、本作にとって無粋なことだからだ。喜べ、本作はバカ映画である。良いじゃないか、今こうして本作に興味を持ってこの記事を読み始めた諸君は、これ以上何も情報を入れることなく素直に楽しんで欲しい。一つだけ付け加えておくなら、よく笑うために日本史に関する最低限度の知識があるとよいだろう。『戦国無双』を遊んだことがある、というレベルで構わない。 6月15日(金)に公開が予定されている『ニンジャバットマン』。戦国時代の日本にタイムスリップしたバットマンが、日本を支