県弁護士会が、県北部の集落で母親の介護のためにUターンした男性(68)が「村八分」のような扱いを受けているとして、集落の自治区に平等に扱うよう是正勧告した。男性は他の住民とトラブルとなり、市報の配布先から排除された。UターンやIターンなど移住が進む中、同じようなトラブルはどこにでも起きる可能性はある。いかに円満な人間関係を構築するか。村八分をしたとされる自治区の元区長(65)と被害を訴える男性双方の主張を聞いた。 申し立てを行った男性(68) -なぜ、自治区への加入を認められなかったと思う? 「農地維持のために国が補助金を出す『中山間地域直接支払制度』に絡んで、私が2013年3月、市役所などに問い合わせたのが気に入らなかったのでは。私は09年に母親を介護するために帰郷。11年からは0・3ヘクタールだが、自分の土地で耕作も開始した」 「しかし、中山間の制度に登録していたのは、06年から10年