2010年10月27日13:04 カテゴリ人類学考古学 アフリカ以外で最古の現生人類を発見? 広西チワン族自治区の崇左市 中国南部で驚くべき化石人骨(アゴの骨)が見つかった。現生人類がアフリカを出た時期が、定説より大幅にさかのぼる可能性がある。2007年、広西チワン族自治区の崇左市(すうさし)のジーレン洞窟で人骨は発見された。 下顎骨は先端が突出しており、はっきりと現生人類の特徴を備えている。しかし注目すべきはその年代だ。中国でこれまで最古とされてきた現生人類(ホモ・サピエンス)の化石よりさらに6万年もさかのぼるという。 研究共著者でアメリカ、ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学の人類学者エリック・トリンカウス氏は、「約10万年前の化石で、アフリカ以外で発見された最古の現生人類だ」とコメントしている。 これまで、ホモ・サピエンスの出アフリカは約6万年前が定説だった。その後、世界