上水内郡飯綱町のいいづな歴史ふれあい館は29日、江戸時代や明治時代に北国街道を旅した人々の食事を再現した。北佐久郡軽井沢町の中山道と日本海側を結ぶ北国街道はことし、各宿場と経路が確立してから400年とされる。今回再現した食事は、同館で9月17日から開く北国街道400年の特別展で写真パネルを使い詳しく紹介する。 同館が地元に伝わる史料などを調べ、牟礼宿(飯綱町)などのメニューをできるだけ忠実に再現した。伝統食の継承に取り組む住民グループ「だんどりの会」の女性5人が町民会館で調理を担当した。 1878(明治11)年の明治天皇北陸巡幸の際、随員たちに出された昼食の献立は、上、中、下の三つがあり、官職の等級に応じて異なった。材料の調達ができなかった場合に備え、それぞれ2パターンが準備されたという。 上は飯、みそ汁の他、コイを筒切りにしてみそで煮込んだこいこく、卵焼き、シイタケの煮付け、茶わん