職業教育を受けた脱北者たちは就職成功者と失業者に分かれる。この瞬間「成功指向」が「生存指向」に変わる。昨年6月までに労働部雇用安定センターを利用した脱北者2449人中、わずか12%が就職に成功した。年収は平均1400万ウォン(約180万円)で、韓国の4年生大学新卒者の半分、外国人労働者と同じ水準だ。自家用車は難しくとも携帯電話くらいなら買えるだろう。 失業者は政府の支援やアルバイトなどで生活を維持しながら就職活動に励んでいる。それでも28%は失業者のままだ。このような状況で突然統一が成され、北朝鮮の住民までが韓国に押し寄せてきたらどうなるだろうか。労働市場だけを考えても「韓国版新カースト制」が形成されるだろう。正社員、非正規社員、脱北者、外国人労働者、そして北朝鮮住民となる構造だ。ドイツは統一を待ち望みこうした問題への解決策を探し求めた。しかし未だに東西の格差はそのままだ。 専門家は現