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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (4)

  • 『愛国心―国家・国民・教育をめぐって』市川昭午(学術出版会 日本図書センター〔発売〕 ) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「「愛国心」をめぐる議論の網羅的な整理」 書は、教育学の碩学により、「愛国心」をめぐる社会理論、現実政治の動向、および教育を中心としたその制度の来歴など、極めて広範な論点を網羅しつつ書かれた大部の著作である。 とりわけ、しばしば忘却されてしまいがちな、歴史的な文脈性、語義的な定義、また法制度におけるその取扱いにまつわる丁寧な記述が続く。 こうした記述と整理により、若い世代にとっても、愛国心について学習する際の基礎を提供する書物である。 著者は愛国心にまつわる大部のリーディングス(『文献選集≪愛国心≫とき教育』13巻、『資料で読む戦後日と愛国心』3巻)の編者でもある。 その内実をすべてレビューすることは困難であり、ここでは評者が特に気になった論点をピックアップしつつ、コメントをさせて頂くこととしたい。 1)現在におけるナショナリズムの盛り上がり ここに至るまでの歴史

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    zyugem 2012/01/04
  • 『天皇陛下の全仕事』山本雅人(講談社現代新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 住所は、「東京都千代田区千代田 皇居 御所」、姓はない。職業選択の自由もなければ、定年も引退もない。休日出勤は当たり前、休暇先にも仕事が運ばれてくる。もし、天皇がいなくなったら、書に書かれている仕事のかわりは、だれがどのようにするのだろうか。いなくてもなんとかなるのか、いたほうがいいのか、書から考えてみよう。 著者、山雅人は、「昭和四二(一九六七)年、東京都生まれ、学習院大学文学部日語日文学科卒業後、産経新聞社に入社」。「平成一五(二〇〇三)年二月~同一七年二月、宮内記者会(宮内庁記者クラブ)で皇室取材を担当」。その経験を基に書を執筆したが、そのきっかけは、「宮内庁の担当として実際に毎日見る以前と以後との「天皇像」に大きなギャップがあり、一般の人もほぼ同様なのではないかと思ったからだ」。この手のは、著者がどのような背景をもち、どのような意図で書かれたかに

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  • 『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 呉善花 (PHP新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 幕末から1980年代まで漢字廃止運動という妖怪が日を跋扈していた。戦前は「我が国語文章界が、依然支那の下にへたばり付いて居るとは情けない次第」(上田萬年)というアジア蔑視をともなう近代化ナショナリズムが、戦後は漢字が軍国主義を助長したという左翼の神話(実際は陸軍は漢字削減派だった)が運動のエネルギー源となり、実業界の資金援助を受けてさまざまな実験がおこなわれた(キーボードのJISカナ配列はその名残である)。 1946年に告示された1850字の漢字表が「当用」漢字表と呼ばれたのも、いきなり漢字を全廃すると混乱が起こるので「当面用いる」漢字を決めたということであって、あくまで漢字廃止の一段階にすぎなかった。 当用漢字表の実験によって漢字廃止が不可能だという認識が広まり、1965年に国語審議会は漢字仮名交じり文を認める決定をおこなったが、漢字廃止派はこの決定を正式の文書に

    『漢字廃止で韓国に何が起きたか』 呉善花 (PHP新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    zyugem 2009/12/01
  • 『戦争で死ぬ、ということ』島本慈子(岩波新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 帯に「戦後生まれの感性で、いま語り直す戦争のエキス」とある。いわゆる「戦記もの」の著者で、書の著者島慈子が生まれた1951年以降の者は、ひじょうに少ない。この世代の役割は、日常的に接してきた戦争体験世代の「戦争のエキス」を、つぎの世代につなぐことだろう。著者は、それを「何のために?」と問いかけ、「日のこれからを考えるときの判断材料として、過去の事実のなかに、未来を開く鍵があると思うから」と答え、「誰のために?」にたいしては、「私と同じく、戦争を知らない人々のために」と答えている。 書は8章からなる。最初の7章は1945年を中心に「負け戦」のばかばかしさを語り、最後の「第八章 九月のいのち-同時多発テロ、悲しみから明日へ」で、今日の戦争へと読者を引きずりこんでいる。そして、「あとがき」で「書は、憲法九条改定問題を考えるときの「基礎知識編」として読んでいただきた

    『戦争で死ぬ、ということ』島本慈子(岩波新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    zyugem 2008/08/27
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