2017年のコーチェラ、ケンドリック・ラマーのステージ終演後に映されたのは「結束」の2文字だった。(Photo by Kei Wakabayashi) 「2010年代は歴史上で最も大きく変化した時代」という声もあるが、その感覚はどれほど日本に伝わっていただろうか? この10年間における社会とポップカルチャーの変容を確かめるべく、テクノロジー・ビジネス・音楽・出版など世界の最前線に触れてきた編集者、若林恵(黒鳥社/WIRED日本版前編集長)に様々なアングルから振り返ってもらった。 ※この記事は2019年12月25日発売の『Rolling Stone JAPAN vol.09』に掲載されたコラムを改題し、加筆修正を加えたものです。 裏切りのインターネット アメリカに文化施設専門のコンサルティング会社「La Placa Cohen」というのがありまして、それが「Culture Track」という