「良い部下」が「良い上司」になるとは限らない 上司のパワハラ発言に悩まされる人は多いでしょう。パワハラ上司を見るたびに、「なぜこの人はえらくなれたのだろう?」と素朴な疑問が頭をよぎることがあるかもしれません。部下や他人との付き合い方が下手なのに、どうして昇進できたのか。 ズバリ、その上司は「上司の上司」からのウケが良かったがために昇進できたのだと推測できます。 そもそも、上役に接するコミュニケーションのスキルと部下に接するスキルでは性質が異なります。平社員時代に上の意を汲み、ゴマをすり続けた結果、上司から可愛いがられて、出世できました。しかし、自分より下の後輩や新人に接する力は身につけてこなかったため、部下の気持ちを推し量れず暴走するパワハラ上司になってしまうのです。 近年になって「ハラスメント」の考え方が日本でも定着したことで、問題が表面化したわけですが、もともとこのような人々は世間にた
無責任、嘘つき、上から目線――。 「刑事訴追の恐れがあるのでお答えできません」の財務省文書改ざん問題に始まり、「胸触っていい?腕しばっていい?」のセクハラ事件まで。 いったいこの国のエリート中のエリートたちは、どうなっているのか?いい大学を出て、入省するときには「日本を良くしよう!国民のために働こう!」と高い志をもっていたはずなのに、いったいなぜ、こんなにも残念な言動を懲りもせず繰り返すのか。 実に残念。本当に残念。残念としか言いようがない。だが、実はこれは財務省の話であって、財務省の話ではない。 大組織の上層部には「無能」な人々が積み上げられる 「階層社会では、大きな組織の上層部に立ち枯れた木々のように『無能』な人々が積み上げられている」 “ピーターの法則”で知られる米国の階層社会学者、ローレンス・J・ピーター博士が指摘したとおり、人は出世をすればするほど無能になり、やがて組織の上層部は
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