高速バスは路線バスの一種ですが、一般的にいう街なかを走る「路線バス」とは区別されます。にもかかわらず、車体前面の目立つ部分にわざわざ「路線バス」と掲げることも。法令で決められているから、というわけでもないのです。 「乗合」表記とは別に「路線バス」と掲げる高速バスがあるワケ バスの前扉付近に、「乗合」「貸切」など車両の用途が表示されていることがあります。一方、高速バス車両はこれとは別に、運転席横の窓付近に「路線バス」と書かれていることもあります。確かに高速バスは法令の上では「乗合バス」(一般乗合旅客自動車運送事業)ですし、それを一般には「路線バス」というはず。でも車両によって表示があったりなかったり、用語もバラバラ。どういう経緯があるのでしょうか。 拡大画像 ダッシュボード上に「路線バス」と掲げた日東交通の高速バス(成定竜一撮影)。 まず「乗合」「貸切」といった表示は、道路運送法施行規則で定