「適応障害」という精神科の診断名を耳にしたことのある人は多いのでは。 女優の深田恭子さんが今年5月に適応障害で芸能活動休止を発表しましたが、9月には現場復帰されました。スポーツ選手や著名人でも、しばしば適応障害と診断されたという話をニュースで聞きます。 では「適応障害」とは、どんな病気のか? 「軽症のメンタル疾患」という印象ですが、実は放置したり、軽んじたりすると、たいへんなことになる可能性があるのです。 精神科の「とりあえず、適応障害」の危険 理由1:適応障害は「暫定診断」の可能性がある 内科の診断は、血液検査、レントゲンやCT検査など、客観的な検査データをもとに診断されます。しかしながら、精神科には、直接、診断に結びつくような科学的な検査はなく、「問診」と「観察」で診断していくことになります。 初診時に患者さんから、できるだけ詳しく話を聞くのですが、診察時間としては1時間くらいでしょう