さまざまなテーマをフカボリしていく「のじっくり聞くと」。今回のテーマはお盆休みの風物詩ともいえる「渋滞」です。なぜ渋滞は起こるのか、どうすれば渋滞はなくなるのか。「渋滞学」の第一人者、の西成活裕教授にお話をうかがいました。 土屋:さっそくですが、西成先生、日本の渋滞研究は最先端だと聞いています。 西成:やっぱり混んでいるところはそれなりに「なんとかしたい」というモチベーションが高くなりますからね。日本やドイツ・オランダなどでは研究が進んでいます。 土屋:その割に渋滞が多いですよね(笑)。いつも渋滞しているところもある。 西成:私の見解だと渋滞には2種類あって、1つは「起きなくてもいい渋滞」、もう1つは「どうやっても起きる渋滞」なんです。後者はいわゆるキャパオーバーの状態でもうどうしようもないので、諦めてください(笑)。ただ、「起きなくてもいい渋滞」はやりようによっては回避できるはずなんです