私は心療内科でパニック障害や社会不安障害、うつなどを診てきて、そのうちの少なくない部分がADHDやアスペルガーなどの発達障害の人であることを発見した。 本来発達障害は自分が納得するように生きるしかない。納得できない生き方をするとそれだけでストレスとなり、身体症状やうつで苦しむことになる。病気になった発達障害の人を診てきて私が理解したことは、「世間に適応すれば病気になり、適応しなければ引きこもりや反社会的になる」という発達障害のどうしようもないジレンマであった。 だから発達障害の親などによく言うのは、「あなた(親)が楽になるということは本人がその分苦しいということですよ」ということだ。 ADHDは多くはうつになり、アルコール、薬物、時にはギャンブル依存などにもなる。アスペルガーは強迫症状と身体症状が多く、頭痛やアトピー、喘息等、時に攻撃的になることもある。 上記のジレンマへの答えはこうだ。「