テストステロンがあるから“男”になる 「日本では、“テストステロンは男性ホルモン”といわれています。そもそもホルモンというのは、脳下垂体や甲状腺、副腎(ふくじん)、さらに生殖器など体内のあちこちで作られ、全身の隅々でエネルギーとして働く物質。その中で男性ホルモンの代表といえるのがテストステロン。これがないと男性は存在しません」 ヒトは母親の胎内で生まれたときは女性だ。ただし、男性は女性にはないY染色体を持って生まれてくる。このY染色体があることにより、胎児のときに、ある時点で自らテストステロンを大量に作り出す。 「テストステロンが男性らしさを確立する上で重要な働きをしていることは分かっています。筋肉を作るとか、骨格をがっしりさせるといった見た目にとっても重要。でも、それだけではありません。例えば、男性は狩りに出掛け、獲物を捕らえ、帰ってくるということを古代より行ってきました。この行動の元、