精神疾患に見える発達障害シリーズ⑥ 自己愛性人格障害、境界性人格障害に見えるジャイアン さてシリーズの中心課題とも言うべき本題に入ろう。 ジャイアン(自己正当化)型ADHDは環境と「インストール」した行動パターンにより多彩な臨床像を呈する。 その中で、暴君的なパターンを身に着けてモラハラやDVの加害者となるのが表面上自己愛性人格障害と見えるタイプだ。「ごり押しすれば何でも思い通りになる」というパターンを不幸にしてインストールしてきたジャイアンだ。 また、「周囲の(多くはASの)人を振り回して自分が努力しないで目的を達する」というパターンを身に着けたジャイアンは表面上「ボーダー(境界性人格障害)」に見えることも多い。 いずれも、「自分が低く評価されたことには情緒的に過剰反応するのに、他者を傷つけたことは全く気がつかない」という状況理解の非対称性というジャイアン独特の特徴から生じる現象だと私は