成人発達障害を診てきて驚くのは、夫がアスペルガーで妻がADHDのカップルが非常に多いことだ。基本的にASはADHDが好きなようで、愛着の対象になりやすい。 ASの夫は、支配的で、よくDVで問題になる。妻の全行動をコントロールしようとしたりする。ところがADHDの妻は、極端にマイペースで、夫がそんなことを考えていても、相手にしない強さがある。ASは一見強そうに見えるが実は依存的で、ADHDの妻が支配できないと分かると一転献身的に尽くす理想の夫に変身する。 逆に考えると、「ASの男性が発達障害以外の女性と同居し続けるのは非常に困難」ということかもしれない。女性のほうが持たなくて、DV問題になってしまう。 ADHDのほうがうざったくなって離婚することも多い。中には繰り返しASと結婚するADHDもいる。 こういうケースで困難なことは、「子供がASであったりADHDであったりして、虐待問題になる」と