私が考えているジャイアンの回復とは、「ジャイアン本人の現在の周囲の環境への表面的な適応」だ。 具体的には、「著しく周囲の人に迷惑をかけない状態」になればとりあえず回復と考える。 ジャイアンはADHDの重症型なので、アスペルガー症候群と同じく「治って脳が普通になる」ということは当たり前だが不可能だ。本人自身は完全な回復を体験することはできないと私は思う。だから目標は現実的な適応ということになる。 だから、当然のことながら、もともと環境に恵まれていれば、ジャイアンとしての治療は必要ないということになる。 たとえば、単独作業の職人や才能有るアーチスト、宗教の教祖とか社会的なステータスの高い職業など、たまたま才能や能力、養育環境に恵まれているケースなどで表面的に高く評価され続けている状況では、表面上安定していることは可能である。 (もっとも最近何例かテレビで見かけるが、スポーツの頂点にいてもジャイ