発達は安定した愛情や環境の中で行われていくものです。そんな中で愛着に障害があると、発達も当然影響を受けます。発達してゆくべきものは多く存在し、その分野は多岐にわたります。 たとえば、基本的な行動のコントロール、自律神経系、学習、感情、共有、協力、トラブルへの対処などです。そのひとつに、困難にぶつかったときの対処能力があります。 困難に一人で対処しようとする安定した愛着スタイルの持ち主は困難が生じた時、できるだけ自分の能力で対処し、それでも難しい場合は助けを求めたり相談したりして、周囲の助力を求めるものです。 ところが、回避型の愛着障害があると、基本的に誰かの助けを求めるというスタイルがないために最初から最後まで自分で対処しようとします。 解決が自力だけでは困難だとわかっても助けを求めようとしないため、やがて限界を超えてしまい、自分自身がつぶれてしまいます。 「助けを求める→助けてもらえる」