境界性パーソナリティ障害の人は決して悪意からではありませんが、 どんな方法を使ってでも、周囲の人をひきつけておきたい、 自分の思い通りに事を運びたいという強い願いを持っています。 そのため、周囲の人は巻き込まれる形となり、「自分はいいように使われている」、「問題があるのは自分のほうなのではないか」などと感じることがあります。 なぜ周囲の人を巻き込むその理由として、境界性パーソナリティ障害の人は、自分の中で生じる葛藤や衝動を自分のものとみなすことができず、相手が抱いているものだと思い込むことがあります。また、自分一人ではとうてい処理できないため、周囲の人を巻き込むことでなんとか対処しようとします。 たとえば、入院したいと思っている場合、自分の思い通りにするために様々な手段に出るかもしれません。 自分を傷つける行為を行って、「入院させないと危険」と判断されそうな状況を作り出すかもしれません。