複雑化する発達障害の定義 高度なコミュニケーションが求められるいまの日本がそうさせているのでしょうか。発達障害と診断されたり、自分のことを発達障害ではないかと考える人が、大変な勢いで増えています。 現在の分類では、発達障害には、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)の3種類があるとされていますが、この呼び名にしても、ASDの中にはアスペルガー症候群が含まれたり、Dのdisorderを「障害」と訳すか「症」と訳すかなど、さまざまに変遷を重ねています。 ADHDとASDの区別の付け方も一般の人には分かりにくく、発達障害をめぐる状況は、発達障害の人を対象とした発達障害ビジネスが活況になるのと比例して、混乱を増しているといってもいい状況です。 そんななか、発達障害の当事者のみならず、定型発達者(発達障害ではない人)にとっても大いに参考になる、コミュニケーション