三菱自動車のRVR開発担当部長が開発の日程を守り切れなかったため、諭旨退職になったというニュースがYahooトップで取り上げられていた。 ■RVRの開発に失敗したから諭旨解雇ではない 諭旨退職というのは、「会社が定めた期限までに退職届を出せば自己都合退職扱いになるが、そうしない場合は懲戒解雇になる」という極めて重い処分である。 Yahooニュースのコメント欄などを見ると、「厳しすぎるのではないか」「不当解雇訴訟をしたら会社が負けるだろう」などのコメントが見られ、そのコメントを支持する声も多数であった。 だが、私は、報道されている情報に基づいて判断するならば、今回の諭旨退職処分は不当なものではないし、仮に不当解雇訴訟が起こったとしても、解雇相当として会社が勝訴するのではないかと考えている。 本稿では、その根拠を説明したい。 まず、三菱自動車で、どのような問題が発生したのかということを振り返っ