「学歴フィルターはあります」──関係者が次々に明かす、日本のヤバい採用現場:採用の真実とウソ(3/3 ページ) AO・推薦フィルターも? 貧しい日本の採用基準 こうした大学フィルターは会社ぐるみの仕組みであるが、採用担当者の中には独自のフィルターをかけている人もいる。その一つが“AOフィルター”と呼ばれるものだ。文部科学省の「2022年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、私立大学の入学者のAO(総合型選抜)の入学比率は11.6%、推薦が42.6%で計54.2%を占める。 AO・推薦入試では、本人が大学に入って何をやりたいのか、具体的なビジョンがあることを重視し、学力だけでは分からないポテンシャルを評価する。 しかし、採用担当者の中には「基礎学力が低い」とみなし、面接でAOや推薦入学かどうかを聞き出して、落とす人もいるという。つまり一般入試で合格したという事実だけを評