「更年期障害=女性特有」の症状と安易に考えるのは、非常に危険!男性も発症するうえ、症状に気づきにくいぶん重症化しやすい側面さえある。長引く自粛生活で誰しもストレスを抱えているなか、着実に忍び寄る男性更年期障害の実態とは? まだ日が上りきらないうちに目が覚めた。眠気はあるのに、熟睡できない日がもう何日も続いている。何となく不調で性欲もない。疲れが抜けきらない鉛のような体を無理やり動かし、気が乗らない身支度を始める。今日も満員電車に揺られると思うと憂鬱だ……。 年を重ねるにつれて、心身の不調を感じている読者貴兄は多いだろう。しかし、不調の原因を単なる「老化」と考えるのは早計だ。 「さまざまな不調の原因は、男性更年期障害のせいかもしれません」と警鐘を鳴らすのは、医師でメンズヘルス専門家の平澤精一氏。 「男性更年期障害の主な要因である男性ホルモンの低下は、LOH症候群と呼ばれ、人と会わない、運動を