1.抗不安薬(精神安定剤)って何?抗不安薬の作用について 抗不安薬(精神安定剤)は、その名の通り、不安を和らげる効果を持つ薬ですが、どのように体の中で薬が働き、不安を和らげる効果を発揮しているのか御存知でしょうか? 今回は、抗不安薬のほとんどを占めるベンゾジアゼピン系抗不安薬について、薬が体の中で、どこにどう作用し、不安を和らげているのか説明していきます。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、GABAと呼ばれる神経伝達物質の働きを強めることで、不安を和らげる効果を発揮します。 「GABA」は、脳の異常な興奮を抑える働きをしている神経伝達物質で、GABAが脳神経のGABA受容体(神経伝達物質が結合する鍵穴)に結合すると、脳神経の働きが抑制されます。 ベンゾジアゼピン系抗不安薬は、脳神経のGABA受容体に結合することで、GABAの脳神経抑制作用を強めます。(2) ベンゾジアゼピン系抗不安薬が、どのタ