ASはそのままでACに非常に似ている。肝心の相手に自分の気持ちを言葉ではっきり伝えられなくて態度で示したり、支配的になったり、また「愛着の対象と自分の問題を区別することが出来ない」のは表面的にはACと非常に似ている。 だからAS自体とACとの違いは、実は「自己評価が下がっているかどうか」ということになる。ただこの場合の「自己評価」とは、「自分の高すぎる基準と比べて低い」とか、「愛着の相手や周囲から否定されて苦しかった」という意味ではない。 そういうわけで「ASのAC」というのは実は非常に複雑な状態となる。本来ASは(多数派やADHDの意味では)自己評価が下がりにくいので、その意味での通常のACとは違ってくる。 例えば「自分が駄目である」というよりも「相手に服従する」という形になりやすい。自分の考え全体をいったん放棄して相手に全面的に合わせるという意味で、本人から見て服従に近い。 ただ「受動