私は自分が死んだほうが良いのかと考えたとき、「これまで殺してきた動物」のことを考えることにしている。 (さすがに結婚後は家族への責任のことを先に考えるが) 毎日のように、鳥や豚や魚を殺して食べてきているわけで、この事実は消えない。子供の頃に飼い切れないで殺した虫や海の生物も多かった。血を吸いに来た蚊も数え切れないくらいにつぶしてきた。高速道路で走ればトンボがフロントガラスにぶつかって死んで行く。 私の人生に関わって死んで行った生命を「関係ない」「当たり前」とは言えないだろう。中途半端に死んだら、食べてきた、殺してきた動物や植物などの「生命」に対して申し訳が立たない。 誰も「手が全く汚れていない」人などいないと私は思う。 違うのは、「そのことを自覚しているかどうか」だろう。 時に私も過集中で自己正当化の木に上ってしまうことはあるが、大事なことは、その後で自分自身の立場について考え直すことだ。