職場でよく見かける完璧主義者には2種類ある。「生真面目型」と「自己愛型」だ。どちらも仕事に対して高い理想を持ち、自分が目指す100点の状態以外はすべて失敗と受け止めてしまう特徴がある。しかも自分のやり方がベストだと固く信じ、他人にも押し付けるため周囲への影響は大きい。 生真面目型のなかには、精神医学で執着気質、あるいは強迫性パーソナリティと呼ばれる人もいる。彼らはうつになりやすい典型的なタイプとされる。あらゆることを自分でコントロールしようとするため、思い通りにならなかったときに大きなストレスを感じるのだ。親や教師の言いつけに忠実な優等生だった人に多く、完璧であろうとする努力が報われる経験を重ねてきたことで、そのスタイルが強化されたといえる。 手抜きや妥協ができず、融通がきかないのだが、平社員のうちは害はない。むしろ仕事熱心で評価は高いほうだ。とくに、言われたことをきちんとこなすことが求め