ADHDにとって過集中は楽しい。次から次へアイディアが浮かび、気分も浮き浮きして集中力もあり、仕事もはかどり、疲れも感じない。(躁うつ病の躁状態のように浮ついた感じとは違う) だが過集中には大きな落とし穴がある。それは、「同じくらいに周囲の人が熱心にならないと腹が立つ」という落とし穴だ。 私は以前の病院勤務の頃、治療の難しい患者様を主治医交代で引き受けたりしていたが、治療にのめりこむにつれて、看護師さんの愚痴などのフォローが出来なくなった。逆に「プロなんだからこれくらい当たり前だろう」と言ってしまう。これではチーム医療は出来ない。実際私は何度も孤立したことがあった。 単独ですることを除き、何らかのチームで取り組む仕事には過集中はADHDが予想するよりもマイナスが大きい。周囲がついて来られなくなり、パフォーマンスが低下して、最終的にはサービスの受け手に申し訳ないことになる。 「周囲のフォロー