一口に抗うつ剤と言っても、たくさんの種類があります。どの抗うつ剤を使うかは主治医が考えてくれますが、どのような種類があって、どうやって選んでいるのかは実際に服用している当事者としては気になるところでしょう。 抗うつ剤の使い方には、厳密な決まりがあるわけではありません。症状は患者さんそれぞれで違うため、使う抗うつ剤も個々の患者さんの状態に合わせて臨機応変に考えていきます。うつ病治療のガイドラインや主治医の経験、医学知識などの様々な情報をもとに選択する抗うつ剤は決定されるのです。 今日は抗うつ剤の強さや副作用の比較、どのように使い分けているのかなどについてお話していきます。 1.抗うつ剤の種類一覧 まずは抗うつ剤にはどんな種類があるのか見てみましょう。古いものから順に紹介していきます。 Ⅰ.三環系抗うつ剤(TCA) 【特徴】 効果は強力だが、副作用も多い 三環系抗うつ剤は、一番歴史の古い抗うつ