医師に告げられた「心臓に穴が開いています」 「親友とも連絡を取らなかった」 「知らなかったことは大きい」 東京都大田区の服部周(しゅう)君(7)は、この春に特別支援学校に入学した小学1年生です。ダウン症と自閉症をもつ周君。毎日元気に通学していますが、出産からしばらくは母りえ子さん(50)の心は深い闇の中にありました。でも、いまは「この子でよかった。素晴らしいギフトを与えていただいた」と感じています。7年の子育てから芽生えた思いを聞きました。(朝日新聞社会部記者・金子元希) 「天の賜物」 小児科の医師は 私達の前で 紙をひっくり返し 周の染色体の写真を見せた 「正常よりも一本多いです」 二人で溢れる涙を流した 翌朝 僕は恩師に電話をした 「その一本の染色体に 天の息吹がこもっています」 「これから僕と嫁さんで 周が授かった賜物を探します」 詩に描かれた、生まれてから間もないころの様子 これは