Raspberry Pi が扱える低レベル周辺機器の一つに I2C があります. I2C バスに温度センサなどを接続すると比較的簡単にデータを取得できます. しかし, 標準の Raspbian では I2C が無効化されているため, これを有効化するためにいくつかの手順が必要になります. 2015 年にリリースされた Linux 3.18.x のカーネルから Device Tree という仕組みがデフォルトで導入され, 以前紹介した記事の内容では I2C を有効化できなくなってしまいました. Raspbian とファームウェアのアップデート Raspbian と Raspberry Pi のファームウェアを最新版にアップデートし, ファームウェアの更新を適用するため再起動しておきます. sudo apt-get update sudo apt-get upgrade sudo apt-ge
Raspberry Piを自宅で使う時はHDMI切替器経由でモニタに接続しているのだが、そのせいで起動しても画面が全く出てこない時がある。使用しているHDMI切替器はどの入力からも信号が無い場合は自動的に入力が1番になる仕様で、Raspberry Piを接続しているのは3番だから、タイミングが悪いと勝手に切り替わってしまうのだ。 そうするとモニタの情報を取得できず、Raspberry Piは出力をコンポジットに切り替えてしまい、HDMIには何も出ない事になってしまう。 これでは困るので色々と調べてみると、HDMI関係の情報は /boot/config.txt ファイルに記載されている事が分かった。ファイルのコメントを読むとhdmi_force_hotplugが強制的にHDMIモードにする設定らしい。 デフォルトではコメントアウトされているので、コメント外して有効にすると、起動後にモニタをつ
Raspberry Piで画像を取り込みたいと思った時に、それを実現する方法は色々とある。専用のカメラモジュールが用意されているし、以前に書いたようにUSBカメラを接続してキャプチャする事もできる。 監視用によく使われているAxisのネットワークカメラがたまたま手元に来たので、Raspberry Piでできるだけ簡単にネットワークカメラの画像を取り込む方法について試してみた。 AxisのネットワークカメラはWebサーバを内蔵しているので、ブラウザでアクセスするだけで映像をモニタする事ができるし、設定によってモニタ画面のボタンをマウスでクリックした時にその画像を保存する事ができる。と言うことはRaspberry PiでネットワークカメラのWebサーバにアクセスして、ボタンをクリックした時のCGIを実行できれば同じことができるはず。 まずはその前に、モニタ画面でボタンをクリックした時にRasp
大型の台風18号と19号が連続で発生して、それに合わせたわけでは無いと思うが秋月電子通商で大気圧センサをDIP基板化したモジュールが発売されたので、台風19号の上陸前に入手して試してみた。 インターフェースはI2CとSPIが選択可能で、Raspberry Piでは不要だがI2C使用時はジャンパーでプルアップ抵抗も有効にできる。LEDも載っていて通電すると光るのだが、これは不要な気がする。コマンドからの応答が無い時に、通電してないのか他の要因なのかが識別できる程度のメリットしか無い。まあこのモジュールをそのまま製品に使う事は無いだろうし、ブレッドボードで実験するだけなら消費電力が僅かに増えるのも気にはならないだろう。 使用方法はデータシートに記載されている通り、最初にパワーダウンモードから復帰させてあとは24ビットのデータを3つのレジスタから読み出せば良い。読み出した値を4096で割ったもの
Raspberry Piで正しく扱えないI2Cデバイスが存在する問題、ドライバのソフトウェア的な問題だと思っていたのだが、その後色々と調べてみるとBroadcomのBCM2835チップのI2Cにバグがあるという話が見つかった。Raspberry Piに使われているのが、まさにそのBCM2835だ。 I2C Broadcom bug workaround. Fixing the Repeated Start Condition of the I2C Bus on the Raspberry Pi by Hardware 思ったよりも根が深い問題のようだ。 チップのバグならドライバではどうしようも無いが、Perl用のHiPiモジュールではsmbusでダメなI2Cデバイスでも正しく読み書きできているように思える。HiPiのI2Cツールの実行が妙に遅いことを考えると、こちらはGPIO直叩きで読み書
プログラミング教育に超小型PC「Raspberry Pi」を 小学校から「コンピューターのプログラミング学習を」という話が出ているようだ(公立小学校で全生徒に利用させているところも)。学校で広く教えるようになるかどうか、そして各家庭の教育方針はともかく、子供に対して自宅でプログラミングに興味を持たせるというのは、親としてアリではないだろうか。 第一歩はコンピューターに親しませること。家族共用のPCではなく、自分用PCを持たせることがキッカケになるはずだが、少々費用がかかる。プログラミングとなるキーボードがほぼ必須で、タブレットという訳にもいかない。 そして、実験・教育用のPCとして近年盛り上がっているのが、Raspberry Piという超小型PCだ。約4,000円と安価で資料も多く、子供に買い与えるには良い機材と思うが、単に渡すだけではまず使えない。初期設定を一緒にやってあげつつ、何らかの
電子工作の楽しさを伝えるコラムの第2回です。前回はちょっと堅い話でしたが、今回はもっと楽しくいきます。 週刊漫画雑誌「モーニング」で2014年4月に連載が始まった電子工作マンガ「ハルロック」はご存じでしょうか。 「天然」な女子大生が主人公で、Raspberry PiやArduino、PICなどを使った面白工作がたくさん登場します。連載第1話は「こちら」で、その基になった読み切り短編は「こちら」で読めます。単行本も第1巻が7月23日に発売されます。 この話題の作品が生まれた背景を作者の西餅さんに聞いてきました。西餅さんの担当編集者さんによれば、ネットでの評判は非常に高く、テーマが斬新なのでものすごくプッシュしてくれるファンが多いそうです(インタビューは筆者と日経エレクトロニクスの今井拓司編集長の2人で実施した。今井編集長の記事はこちら)。 ハルロックでは、いつも秋葉原に通っている主人公の女子
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