昨日8日、参院法務委員会で強行採決された入管法改正(改悪)案。本日9日の参院本会議で成立する見込みだ。だが、法律が成立しても、審議の中で明らかになった疑惑が消えるわけではない。その一つが、NPO法人「難民を助ける会」の名誉会長で、法務省・難民審査参与員の柳瀬房子氏をめぐる一連の疑惑だ。9日朝の法務大臣会見で、東京新聞の望月衣塑子記者が柳瀬氏問題について追及したものの、齋藤健法務大臣の返答は驚くべきものだった。 〇孤軍奮闘する望月記者 『1984』等で知られる作家ジョージ・オーウェルが残したとされる格言に、「ジャーナリズムとは、権力側が報じてほしくないと思うことを報じることだ。それ以外はすべて『広報』だ」という言葉がある。権力の暴走を止めるチェック機能こそ、ジャーナリズムにおいて最も重要なものであるという、先人の教えは、果たして今の日本のメディア業界に受け継がれているのだろうか。入管法改正(