400ccクラスとリッタークラスに挟まれ、ラインアップが少々薄い600ccクラス。ヨーロッパでは人気が高いこのクラスも、オーバー750ccが解禁された後の日本国内では少々中途半端なポジションとなってしまっている。しかし、400ccの車格でパワーのあるエンジンの組み合わせは、日本人にはジャストフィットであることが多く、まさにこの言葉をそのまま実現したモデルがSV650/SV650S(VP52A)だ。1998年に先行して登場していたSV400/SV400S(VK53A)と共通のトラスフレームに、輸出モデルとほぼ同等の70psを発揮するVツインエンジンを搭載。パワー面では同時期のホーネット600を上回るが、4気筒とVツインでキャラクターが異なり、また、並列ツインでレトロなW650やシングルのSR500とも方向性が異なり、そういった面ではライバル不在だったと言える。 フレームや外観デザインはTL1