オーガニック食品を買う人は、それが健康にいいと信じて高いお金を払っている。しかしこれまでは、オーガニック食品が本当に体にいいのか、証拠は示されていなかった。 だが、フランスで行われた研究で、オーガニック食品をよく食べる人はまったく食べない人に比べて、がんの罹患率が25%低いということが示された。これは約7万人の成人を5年間継続的に調査した結果、報告されたものだ。オーガニックの果物や野菜、乳製品、肉などをよく食べている人は、特にリンパ腫にかかる割合が低く、また閉経期乳がんにかかる割合も、著しく低かった。 影響の大きさに論文執筆者も驚く その影響の大きさは、論文の執筆者らも驚いたほどだった。「私たちはがんの罹患率が低くなるだろうということは予想していた。だが、その低下の度合いが非常に大きかった」。論文の筆頭執筆者で、フランス国立保健医学研究機構の疫学統計学研究所の研究者、ジュリア・ボードリーは