電子版注 著作権に関する注が最後にあります。本文書の最新版は秋桜舎 < http://cosmoshouse.com/ >にて入手できます。訳文に関するご意見、ご感想は山本ゆうじまでお願いします。 ミス・マーサ・ミーチャムは、街角の小さなパン屋をやっている。とんとんとんと、階段を三段上がって扉を開けると、ベルがちりんちりんと鳴る、そんな店だ。 ミス・マーサは四十歳で、通帳には二千ドルの預金があり、差し歯を二つと、いわゆる同情心を持ち合わせていた。もっと結婚運に恵まれない女性でさえ結婚していく中で、彼女はずっと独身でいた。 ミス・マーサは、このところ、週に二、三度店に来る、ある客に興味をひかれていた。眼鏡をかけた中年の男で、とび色のあごひげは、先まで丁寧に刈り込まれている。 言葉には強いドイツ語なまりがあった。ところどころすり切れた服には、つくろいがしてあり、しわが寄って、だぶだぶのところも
九重塔が宇宙船となり彼方の惑星にある大仏を訪れる仏飛(ぶっと)びSF 法勝寺(ほっしょうじ)の祈念炉は長い祈祷の果てに臨界に達し、第一宇宙速度に必要な推力が得られた。 そびえたつ九重塔は、宇宙の真理を解き明かした最新佛理学の結晶。異質な時空を切り裂き、彼方の星までわずか四十九日で到達する星寺だ。 目指すはここ閻浮提(えんぶだい)(地球)から三十九光年彼方の持双星(じそうせい)。 法勝寺は、医僧・巌真に率いられ、学僧・照海、機械僧・慧眼(えがん)、尼僧エマヌエルらを乗せ、宇宙構造を示す曼荼羅を星図として持双星に向かう。 七名の宇宙僧は、瞑想と呼吸法を鍛錬し、肉体と精神を制御することで宇宙での過酷な活動によく耐える。 持双星・紫釈院の大佛は百八十年ぶりに開帳される。法勝寺は、その開帳に合わせて転生佛候補のブリヤートの少女サルジェを紫釈院に送り届ける。 だが照海は、本山の大僧正から受けた秘密指令
こんばんは、埴輪です! 何だかんだで遅い時間なので、手短に! 今日はミスドで『ドラペディア ハイブリッド』――ドラえもんの電子百科事典――を読んだのですが、そこで思ったのは、雑誌に掲載された漫画が単行本化される際は、実に様々な加筆修正がされているものなのだなぁということです。 ドラえもん作品において最大の加筆修正を行っている作品は、ドラえもん大長編『のび太の宇宙小戦争』(総ページ187頁、総コマ数は1031コマ)のようで、その内訳は以下の通りです。 1)コマ挿入(130か所) 2)コマ転置(38か所) 3)変更(10か所) 4)挿入(3か所) 5)コマ削除(76か所) 6)削除(1か所) ……それぞれどういうことをしているかについての定義は割愛しますが、雑誌にはなかった新しいコマが、全コマ数の1割ほど追加されているというだけでも、大幅に手が加えられていることが分かります。 これは漫画のこと
読書という行為に憧れがあるが、苦手意識を持っている。 そんな人はどうしたら読書ができるようになるか。 まずは数をこなすことを目標にしよう。 1年間に100冊読む増田 しばらく前にこの増田を読んだ。 ネットにおける1ヶ月前は「そんなのあったな」と呼ばれるぐらいには昔である。多くの人は忘れているだろうから要点を書いておこう。 一昨年は8冊しか読まなかった増田が去年は100冊読めた 読書習慣をつけるためにいろいろ工夫した 工夫の一つとして年100冊を目標にした 100冊読んで頭は良くならなかったが、読書の習慣はついた 増田の行った工夫は参考にできると思うので、読書量を増やしたいと考えている人は試すといい。少なくとも俺は似たことを実践している。ちょっと一般化してリスト化するとこうだろうか。 ためらわず購入する どこでも読めるようにする 日課と合わせて読む 読書記録をつける 年100冊を目標にする
誰もが知りたい『鬼滅の刃』大ヒットの理由。 これはどれほど丹念に作品と向き合っても答えは得られない。 なぜなら人の繋がりから生じる偶然の結果だからだ。 なぜ大ヒットしたのかという疑問 この『鬼滅の刃』解説記事に対する反応が興味深い。 このnoteは『鬼滅の刃』の導入を解説したものだ。どうやって読者を1ページ目から引き込むか、その「技術」と「困難」について書かれている。これに対し、ブコメはほぼ批判一色となった。 書いてある内容は決して間違っていないし、かなり細かく説明されている。なのになぜ批判が多いのか。コメントの内容は主に以下の2点となる。 『鬼滅の刃』に限った話ではない 長い 先に後者についてだが、「長い」ということは必ずしも悪ではない。スクロールバーが点になるような記事でも、好意的なコメントが多いこともある。結局のところ「長い」という批判が意味することは、自分の知りたいことが書かれてい
懸賞品を送っていないことが発覚したパズル雑誌。「豪華プレゼント」にはフルーツギフト券や現金、液晶テレビなどが並んでいた=2020年10月8日撮影 東京都千代田区の出版社「晋遊舎」が2016年以降に発売した「まちがいさがしフレンズ」「てんつなぎフレンズ」など6種のパズル雑誌で懸賞品を送っていなかったことが判明した。毎日新聞の取材を受けた同社がホームページ(HP)上で問題を公表し「ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした」と陳謝した。未発送の懸賞品は少なくとも3600人分を超えるとみられる。晋遊舎は順次発送するとしているが、景品表示法に抵触する可能性もある。 パズル雑誌はパズルやクイズ、間違い探しの問題を掲載し、懸賞品を出して読者を獲得する。雑誌を買って応募した問題の正解者らから抽選で選ばれた当選者に懸賞品が送られる仕組みで、「豪華プレゼント」などとうたってテレビや人気ゲーム機、
平林緑萌 @moegi_hira おのれ財務省……(詳しく説明すると長いのでアレなんですが、とにかく七面倒くさいことになり、少なからぬ出版物が品切放置せざるを得なくなる可能性がある)/出版物の総額表示 スリップは「引き続き有効」 財務省主税局が説明-文化通信デジタル bunkanews.jp/article/222020/ 2020-09-15 22:29:02 平林緑萌 @moegi_hira めちゃくちゃ簡単に言うと、いま本のカバーに表示されている「本体価格+税」という形の表示はNGになります。つまり、スリップの刷り直し、カバーの刷り直し、シールの貼り付けなどが必要になり、そして店頭在庫の問題もあるので版元も取次も書店も大変です。 2020-09-15 22:33:06 平林緑萌 @moegi_hira これが来年度からということらしいので、いまから大慌てで準備しても印刷や改装の時間を
本棚や引き出しに敷くだけで、ファイルの横倒れを防ぎ、収納・取り出しもしやすくなるアイデア商品「ファイル用 たおれんシート」の商品開発ストーリーがTwitterで話題です。 大事なパンフや雑誌が倒れて変形するなんてことにもおさらば 引き出しの中で薄いクリアファイルが自立するのはありがたい 棚に入れたファイルやカタログが倒れてしまうと、「取り出しにくい」「資料が曲がってしまう」「収納できる冊数が減る」など“お困りごと”が発生しがちです。コクヨの通販「カウネット」運営する「カウネットモニカ」のアンケート調査で、こうした“お困りごと”がどこの職場でも存在しているのが判明。ここから“お困りごと”を解決する収納アイテムの開発がスタートしました。 雪崩で大事な資料やファイルが悲惨なことに(商品開発ストーリー <第23回>書類棚の横倒れを解消して、収納効率アップ!から) 滑り止め付きブックエンドから着想を
水曜日のマンバ通信をご覧の皆様、こんにちは。執筆者が持ち寄った様々な説を検証するこのコーナーですが、今回私が持ってきた説はこちらです。 タイトルが「○○な××さん」の漫画、『からかい上手の高木さん』のブレイク以降激増した説 ・条件1:主人公の属性や肩書きではなく「名前か名字に」、敬称としての「さん」が付いているもののみにする。 「お兄さん」「お姉さん」「おっさん」のようなものも、タイトルの意味合いとしては「○○な××さん」に近いのかもしれませんが、今回は除外しました。 ・条件2:基本は「○○な××さん」もしくは「××さんは○○」のように、タイトルの主が××さんにあるものにする。 『小林さんちのメイドラゴン』や『高杉さん家のおべんとう』など、名字でピックアップされているのが個人ではなく家庭単位になっているものは、名字の部分は「○○な」に相当するだろうということで除外しました。 ・条件3:「×
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