ネパールのギャワリ外相は都内で日本経済新聞の取材に応じ、インフラ整備で中国と協力を拡大する意向を示した。首都カトマンズと中国チベット自治区を結ぶ鉄道の建設が柱で、道路や通信も生かして結びつきを強める。内陸国の欠点を補うため「世界第2の経済大国と連携して経済や技術の発展につなげる。輸出入の輸送コストを引き下げたい」と語った。チベット自治区では中心都市ラサからネパールに至るルート上にあるシガツェま
中国チベット自治区のラサから北京へ向う列車(2007年3月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/PETER PARKS 【6月23日 AFP】中国とネパールは、両国を結ぶ鉄道の建設を含む経済協力を推進する方針について合意した。国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)などが22日、報じた。 両国が建設に合意した鉄道は中国チベット(Tibet)自治区とネパールの首都カトマンズを結ぶもの。ネパールは中国との緊密な関係と、エネルギーおよびインフラ整備に必要な中国からの投資を求めている。中国は近年、ネパールにおいて経済面や外交面で影響力を拡大させている。だが、中国がネパールで存在感を増していることについて、ネパールと古くから強い結びつきを保っているインドはいら立ちを見せている。 チャイナ・デーリーによれば、中国とネパールは、ネパールのカドガ・プラサード・シャルマ・オリ(K.P. Shar
【北京=矢板明夫】中国の四川省成都とチベット自治区の区都、ラサを結ぶ川蔵鉄道が9月末から着工される。3年前に開通した青蔵鉄道(青海省−ラサ)に続くもの。2本目の鉄道建設について中国当局は、自治区の経済発展に寄与するためとしている。だが、中国からチベットへのモノと人の流入を促進し、経済面での不満解消につなげ、中国共産党の支配体制強化を図る狙いがある。鉄道が開通すれば、チベットに人民解放軍の部隊を送り込む際の時間も大幅に短縮され、軍事的な意味も大きい。 川蔵鉄道は全長約1630キロ。投資総額は約540億元(約7560億円)で、8年後の2017年に完成する予定だ。列車は時速200キロ以上で走行し、自動車では3日間以上かかる成都−ラサ間を約8時間で結ぶ。 遊牧民が住む高原地帯などを通る青蔵鉄道とは異なり、人口が密集する四川省とつなぐことで、上海、広東省周辺など中国南部との行き来は一気に便利になる。
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