大阪府は24日、府などが出資する第三セクターが運行する大阪モノレールの延伸計画が大幅に遅れ、開業目標が従来の2029年から33年ごろにずれ込むと発表した。新設駅の一部で地盤が想定より軟弱なことが判明し、駅舎の工法の見直しが必要となった。物価・資材高などの影響で建設にかかる事業費も従前から約650億円増額する。吉村洋文知事は24日、記者団に対し「29年の完成に期待される方も多くいたと思うが、安全
電気機関車E500の車端部。貨物列車のみならず旅客列車にも対応するため、取り付ける接続器具が多く、設計に苦労したという=東京都府中市の東芝府中事業所で2024年4月11日、渡部直樹撮影 すでにJR線内で輸送される姿を見た人も多いかもしれません。 電気機関車「E500」。東芝インフラシステムズが台湾の公営鉄道会社「台湾鉄道」向けに製造しています。旅客列車、貨物列車両方のけん引を目的とした最高時速130キロを誇る車両。今回は東京都府中市にある製造現場にお邪魔し、出荷前の姿を撮影してきました。 電気機関車E500の先頭部ユニット(左)と運転室ユニット。先端部分には事故の際に衝撃を吸収する「クラッシャブルゾーン」が備えられている=東京都府中市の東芝府中事業所で2024年4月11日、渡部直樹撮影
岡山ー出雲市駅間を走るJR山陰線・伯備線の特急やくもの新型車両273系が6日デビューした。42年ぶりの新型車両の導入に加え、国鉄時代から活躍する381系電車が引退することから、8日は歴代車両が並ぶ見学ツアーが開かれ、参加者のみが乗車できる専用列車も走った。全国の鉄道ファンでにぎわった数日間を振り返る。 (政経部・石倉俊直) 疾走し岡山へ向かう「スーパーやくも」編成。窓上の赤字のロゴマークが目を引く=出雲市内 新型車両デビュー前日の5日は、2023年2月にリバイバル塗装で復刻した381系「スーパーやくも」編成の運行最終日だった。 紫色の独特な塗装で復活直後はファンの間で話題となり、最終日が近づくにつれて沿線や駅は最後の雄姿を撮影するギャラリーでにぎわった。 桜が見頃を迎えた玉湯川の鉄橋を渡る出雲市行きのスーパーやくも。運行最終日の5日は多くの鉄道ファンが訪れた=松江市玉湯町湯町 やくもより停
JR西日本は23日、4月に投入する特急「やくも」(岡山―出雲市間)の新型車両「273系」の試乗会を伯備線岡山―新見間で開いた。1往復2便が運行され、事前に応募した家族連れら約120人が一足早く乗り心地を確かめた。 岡山駅にブロンズ色の4両編成が入線すると、参加者は早速車内へ。沿線の自然をモチーフにした緑色ベースのシートが並ぶ普通車に乗り込み、新見駅までの約1時間半、車窓の景色を楽しんだ。 黄色が基調のグリーン車も見学。ゆったりとしたシートに座ったり、写真撮影を楽しんだりした。普通車と同額で乗れる4人用の半個室は収納式のシートをフラットにでき、親子連れらが足を伸ばしてくつろいだ。 倉敷市立老松小3年の女子児童(9)は「それぞれの席に机や枕があって新幹線みたいだった」と話した。 新型車両はカーブの多い伯備線を高速で走る際の揺れを最小限に抑える新技術を導入。現行の車両(381系)に比べ乗り物酔い
東武鉄道は4日、東京・浅草-東武日光、鬼怒川温泉駅間を結ぶ特急「スペーシアX」について、16日以降、新たに臨時列車としての運行や団体貸し切り専用の運行を始め、運転エリアも拡大すると発表した。 従来、運行していなかった大宮-船橋駅間を結ぶ東武アーバンパークラインや、東武伊勢崎線などをスペーシアXが走ることになる。 同社によると、スペーシアXの臨時運行や貸し切り運行を求める声が多く寄せられていた。同日のダイヤ改正に合わせ、同社はスペーシアXを現在の2編成から4編成に増やす。このうち定期運行に3編成を当て、1編成を団体貸し切りなどに活用する。 これに先立ち、総合旅行業の東武トップツアーズ(東京都墨田区)は12日、大宮駅発東武日光駅行きのスペーシアXの特別ツアーを開催する。今後、群馬、千葉エリアでも実施する予定。 「スペーシアX」の記事一覧を検索
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静岡鉄道が約40年ぶりに導入した新型車両「A3000形」の12編成目の車両「A3012号」が23日、営業運転を開始した。2016年からの新型車両導入プロジェクトが完了した。 利用客らに見守られながら姿を現した新型車両「A3012号」=静岡市葵区の新静岡駅 出発の記念式典が開かれた静岡市葵区の新静岡駅では、新型車両の運行開始に合わせて県内外の利用客や鉄道愛好家らがホームに足を運んだ。同鉄道の中村真也鉄道部長は「ここまで来られたのは電車を利用してくれる方やファンの方々のおかげ。市のシンボル的存在になれるよう安心安全で環境に配慮した運行に努めていく」とあいさつした。 同車両は同日午前11時28分、新清水駅に向けて出発した。日頃から同鉄道を利用しており、新車両を楽しみにしていたという堀陽彦さん(7)=静岡市清水区=は「新しくなってうれしい」と笑顔を見せた。 式典では旧型車両のつり革や座席などの部品
EU、中国の鉄道車両メーカー調査 政府補助金で市場ゆがめた疑い 2024年02月17日06時33分配信 ブリュッセルの欧州委員会本部ビル(AFP時事) 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は16日、EU域外からの政府補助金を得て域内市場をゆがめた疑いがあるとして、中国鉄道車両大手、中国中車集団(CRRC)傘下の青島四方機車車両に対する調査を開始した。補助金により、同社が入札事業で他社より有利な提案をできたかどうかを確認する。7月2日までに結論を出す。 輸出攻勢、広がる摩擦 中国製EV規制も 調査対象となるのは、青島四方が入札に参加したブルガリア政府の公共調達。欧州委は1月下旬に予備的調査を行い、域内市場をゆがめる補助金を受けた「十分な証拠がある」と判断した。 国際 コメントをする 最終更新:2024年02月19日12時47分
京都市営地下鉄烏丸線で新型車両が運転開始へ 名物の展示スペース、今度は何? 2023年9月26日 6:03
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関西電力は、2024年6月から観光客向けに開放される「黒部ルート」の上部軌道(全長約6・5キロ)に、新型の蓄電池機関車2台と耐熱客車10両を導入する。非常脱出口を設けるなど安全性を高め、一般開放に備える。 黒部ルートは来年6月から「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般開放される。これに伴う安全対策工事が現在行われており、その一環として車両の更新を決めた。 既に耐熱客車3両が納車され、残りは23年度内に納車される予定。その後、走行試験を行い、安全性を確認する。 耐熱客車は11人乗りで、高さ1・99メートル、幅1・67メートル、長さ3・59メートル、重さ2500キロ。トンネル内で火災などの災害が発生した場合に速やかに避難できるよう非常脱出口を設けた。黒部ルートでは、硫黄の臭いや熱気が立ちこめる「高熱隧道(ずいどう)」を走るため、耐熱構造になっている。機関車は、自動列車停止装置と緊急列車停止装
来年春の北陸新幹線県内開業後、並行在来線の県内区間(現JR北陸線石川県境-敦賀)を運行を担う第三セクター「ハピラインふくい」は本年度から、観光列車の導入に向けた準備に着手する。県が提供サービスや運行ルートについて利用者の需要を探る調査に入り、最短で二〇二七年春の運行開始を目指す。 (玉田能成) 観光列車は地元食材を使った食事や、車窓からの景色などを楽しみながら旅行できる特別仕様の列車。全国各地でJRや私鉄が導入しており、北陸三県では石川県の「花嫁のれん」(JR西日本)、富山県の「一万三千尺物語」(あいの風とやま鉄道)などが代表例。福井県関係では、JR西が二四年秋に新しい観光列車を導入し、最初...
全国津々浦々をつなぐ鉄道網。この社会に欠かせないインフラには、各所に新潟県で生み出される製品や技術が使われている。車両に部品、線路の建設…。新潟県は複数の異なる新幹線路線が走るなど、鉄道との縁も深い。国内はもとより海外の鉄路をも支える、ニイガタ発の匠(たくみ)の技を見ていきたい。=7回続きの1 【2023/05/23】 アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサと港湾都市マタディを結ぶ約360キロの線路を、1両のディーゼル機関車が客車をけん引し、往復している。コンゴ国旗の水色と黄色、赤を基調とした塗装が施され、側面には日本国旗が描かれている。 製造したのは、特殊車両を製造販売する極東開発工業(大阪市)傘下の北陸重機工業(新潟市東区)。機関車のほか、架線作業車や軌道モーターカーなど、鉄道の維持管理に欠かせない車両を幅広く手がける鉄道車両メーカーだ。 北越重機工業がコンゴの運輸港湾公社に
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