新型インフルエンザの感染拡大に伴う学校の休校などにより、鉄道やバスなど公共交通機関を利用する人が大幅に減っている。今のところ収入面への打撃は限定的だが、感染の拡大や長期化によっては、さらなる利用減少が懸念されている。 阪神なんば線(尼崎-大阪難波)が乗り入れる近鉄の大阪難波駅。三月の開通からの一カ月間で、定期外の降車客数が前年より約三割増えたが、神戸で新型インフルの感染が確認されてから初の日曜となった十七日は、前年並みにとどまった。「雨天だったこともあるが、新型インフルの影響もあるだろう」と同社。 週明けは休校もあり、鉄道やバスの利用者はさらに減少。神戸市交通局によると、十九日朝、神戸大学前を走る路線バスの乗車率は約八割減ったという。 現在の影響は定期利用が中心だが、今後、長期化すれば、観光や行楽などでの利用が落ち込むのは必至。阪急電鉄は二十三、二十四日の大阪市営地下鉄天下茶屋駅と阪急嵐山