全国唯一の「銀釜」機関車、交通安全訴え JR貨物、10日から九州疾走 2021/7/10 6:00 (2021/7/10 12:20 更新)
全国唯一の「銀釜」機関車、交通安全訴え JR貨物、10日から九州疾走 2021/7/10 6:00 (2021/7/10 12:20 更新)
昨年7月の熊本豪雨で被災して運休中の第三セクター、くま川鉄道(くま鉄)の社員たちが、代替バスの運行支援に奮闘している。鉄道運転歴30年以上の村松幸弘さん(64)もその一人だ。鉄道復旧準備のため退職時期を1年延長。ハンドルを誘導棒に持ち替え、バスの定時運行を支えている。 「はい、おつかれさーん」。6月上旬の夕方、球磨中央高(熊本県錦町)前の停留所で、村松さんがバスに乗り込む生徒一人一人に声を掛けていた。 くま鉄は利用者の8割が高校生。通学の足の再開を望む生徒や保護者の要望で、豪雨の2週間後から代替バスを運行している。社員は朝と夕方に高校近くの臨時停留所に立ち、信号のない横断歩道での生徒の誘導や定期券の確認を続けている。 旧国鉄やJRで九州各地の路線を運転していた村松さん。運転士不足に悩んでいた地元のくま鉄に請われ、JRを定年退職した2017年に入社した。人吉市と湯前町を結ぶ24・8キロのロー
2022年秋に西九州新幹線長崎―武雄温泉間が暫定開業後のJR長崎線の並行在来線について佐賀、長崎両県とJR九州が、電化区間を肥前山口―肥前鹿島間から1駅長崎寄りの肥前浜まで延伸することで合意したことが15日、関係者への取材で分かった。延伸に伴う電化設備の維持管理費はJR九州が負担する内容だという。 関係者によると電化の延伸はJR九州からの提案で、3者は7日に合意文書を交わした。すでに肥前鹿島、肥前浜の両駅がある鹿島市にも伝達したという。 並行在来線を巡っては07年の3者合意でJR九州が肥前山口-諫早(約60キロ)の運行を担い、線路などの鉄道設備は両県が買い取って所有。19年には肥前山口-肥前鹿島の電化を維持することで合意し、肥前鹿島から西側は諫早まで非電化となる予定だった。 肥前浜駅は伝統的な街並みが残る「肥前浜宿酒蔵通り」や日本三大稲荷の一つ、祐徳稲荷神社に近い観光の玄関口。大規模イベン
西九州新幹線の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)間の整備を巡る与党検討委員会(山本幸三委員長)が4日、国会内で開かれた。フル規格で整備する場合の同区間の並行在来線について、JR九州が「必ずしも経営分離を前提とせず議論する」との見解を示していることが国土交通省から報告された。 検討委は同区間の在来線について、新幹線整備後も経営分離せず運行するようJR九州に求めているが、同社は明言を避けた格好。一方、国交省は検討委が求める同区間の3ルート案に関し、建設費試算に1、2カ月かかるとの見通しを示した。 佐賀県の地元負担金を軽くするため、県への地方交付税を手厚くする措置が可能かどうかについては、総務省が「公平性に課題があり、佐賀県以外からの理解を得られない」との見解を示していることが報告された。 またJR九州が国に払う新幹線の線路使用料(貸付料)の徴収期間を30年から延ばす案に関し、同社が「今後の議論に期待し
北九州市は、福岡県内の新型コロナウイルスの緊急事態宣言が6月20日まで延長されたことを受け、公共施設の臨時閉館・閉園を同日まで継続する。5月28日の新型コロナウイルス対策会議で決定した。 閉館・閉園が続くのは各地の市民センターや図書館、体育館など計547の公共施設。小倉城(小倉北区)などの観光施設、到津の森公園(同区)といった有料施設や、平尾台自然の郷(小倉南区)も対象に含む。ただし、各図書館は予約した本の貸し出し業務は継続する。入居テナントがある市立商工貿易会館(小倉北区)など一部施設は開館している。 皿倉登山鉄道(八幡東区)も、皿倉山のケーブルカーとスロープカーの運休を6月20日まで延長することを決めた。 (山下航)
昨年7月の豪雨で被災したJR肥薩線沿線の応援企画として、観光列車「SL人吉」の運行が1日、熊本-鳥栖間で始まった。佐賀県の鳥栖駅ではセレモニーがあり、ファンら約200人が記念撮影などを楽しんだ。 熊本を出たSLは午後1時半前に鳥栖に到着。旗を振って迎えた基里小1年の中村颯太(はやた)さん(6)は「かっこよかった。煙をもくもく出して走るところが好き」と喜んだ。 駅長らに花束を贈った鳥栖市の橋本康志市長は「鳥栖は国鉄で栄えた町。SLも里帰りした気分なのでは」。JR九州鉄道事業本部の福永嘉之部長は「熊本の復興とともに、新型コロナウイルス禍で明るい話題になれば」と述べた。 SLは定員132人で全席指定。6月末までの土日祝日に1日1往復運行し、7月以降は未定。 (星野楽)
西日本鉄道(福岡市)は18日、ICカード「nimoca(ニモカ)」で鉄道とバスを利用した場合に付与している乗車ポイントサービスを、3月31日に終了すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大による利用客減で業績が悪化しており、年6億5千万円の収支改善を見込む。 終了対象は、鉄道が天神大牟田線など4路線と筑豊電気鉄道。バスは西鉄グループが運行する全路線バスと、高速バスのうち20路線。商業施設などでニモカを使って決済した際に付けるポイントは継続する。ニモカのシステムを導入している昭和自動車(佐賀県唐津市)や長崎電気軌道(長崎市)などでは、乗車ポイント付与が継続される。 乗車ポイントは08年5月のニモカ開始時に、普及を図るため導入。乗車回数や利用額に応じて付与する。路線バスの190円区間を1カ月間で40回(20往復)利用すれば、計420円分のポイントが得られる仕組みだった。(布谷真基)
西日本鉄道(福岡市)は29日、新型コロナウイルス感染拡大の影響による収支悪化に伴い、天神大牟田線で10~20円、貝塚線で10~40円の値上げを、3月6日から一部区間でそれぞれ実施すると発表した。対象は天神大牟田線が運行距離7~17キロ、貝塚線が4~11キロの区間。定期券の料金は据え置く。天神大牟田線は同月のダイヤ改正で1日の運行本数を12~28本削減する。 西鉄電車の値上げは消費税増税分の転嫁を除けば1997年以来となる。 主な区間では天神大牟田線の福岡(天神)-春日原間は20円増の310円、貝塚線の貝塚-西鉄新宮間は40円増の310円となる。 値上げする区間は、JR九州の在来線と競合するなどしており、97年の運賃改定時に国から認可を受けた上限より低い運賃に設定していた。新型コロナの影響で利用者が減少しており、上限運賃まで引き上げる。 3月13日に実施する天神大牟田線のダイヤ改正では、福岡
福岡県大川市の近代史を研究しているNPO法人「大川未来塾」理事の本間雄治さん(71)が、明治時代に広島県呉市で開業した「呉電気鉄道」の路面電車の第1号電車を、大川市に当時あった「大川運輸」が製造したことを、当時の写真などで確認した。本間さんは「大川の地が、明治の近代化の一翼を担ったことを知ってほしい」と話す。 大川運輸は明治から大正期にかけて、佐賀県で企業群を形成した旧深川財閥が経営した。当時九州有数の物流拠点だった大川市の若津地区に、工場を所有していた。若津港と大阪の間には定期航路もあった。大川運輸は、大正時代に工務部門が深川造船所に、運輸部門が深川汽船に分かれ、蒸気機関車や客車を製造したり、海外航路を開拓したりして栄えた。 呉電気鉄道は1909(明治42)年、広島県内初の路面電車として開業した。本間さんは、佐賀市の深川家の関係者らから当時の写真や新聞記事を集めた。 開業を報じた当時の芸
昨年5月に三井化学専用鉄道の運行が終わり、さらに同7月の豪雨で浸水して動かなくなった炭鉱電車5両のうち、3両が走行できる状態に復活した。新天地での活躍を願って修復した所有者の三井化学大牟田工場(福岡県大牟田市浅牟田町)は「(走行できる状態での)動態保存の要請に応じられるよう丹精込めて手入れしていく」と話している。 炭鉱電車は明治期から、大牟田市や熊本県荒尾市に点在した坑口などを結んだ旧三池炭鉱専用鉄道で石炭や客車をけん引した。閉山後は、同工場が炭鉱鉄道の一部を原材料の搬入などに利用してきたが、昨年5月7日に廃線になった。 工場には、送電線からパンタグラフで電力を受ける45トン車2両と、バッテリーで動く20トン車3両がある。昨年7月6日の豪雨で旧宮浦駅一帯が60~80センチ冠水。操車場や機関庫に停車していた5両は、車輪付近のモーターが冠水して動かなくなった。 同工場は、動態保存しやすい20ト
「10年以上、お役所の紙芝居に付き合ってきたけど、もううんざりですよ」 農業生産法人を立ち上げて入植したのは干拓地で営農が始まった2008年4月。約30ヘクタールでダイコンやブロッコリーを栽培する。 近年、カモなどの野鳥による食害に悩まされている。堤防で湾を閉め切った調整池や周辺の干陸地には渡り鳥が多数飛来する。苗を霜から守るため畑一面に張るシートは穴だらけになり、野菜は食い荒らされる。県によると、カモによる県内の農作物被害は18年度で約3500万円。前年度の1・5倍近くになった。 「個々に対策をしても無駄。役所は何も対応してこなかった」。18年、国や県を相手に損害賠償を求める訴訟を起こした。並行して求めているのは、潮受け堤防排水門の「開門」だ。 1997年の堤防閉め切り後に顕在化した漁業不振の原因が事業にあるとして、有明海沿岸の漁業者は国に開門を求めて提訴。福岡高裁は2010年12月、国
都市間輸送を担う新幹線や特急の減便、終電時刻の繰り上げ-。新型コロナウイルス感染拡大による利用減や市民生活の変化に伴い、JR九州や西日本鉄道が18日発表した来春からのダイヤ改正に、利用客や関係者から困惑や今後の影響を懸念する声が聞かれた。 九州新幹線の今年11月の博多-熊本間の利用は前年比35%減。同区間を運行する「つばめ」「さくら」は平日14本、土休日15本の運転を取りやめる。福岡県久留米市の高校教諭坂沢茂樹さん(53)は久留米駅から福岡市に通勤。台風などで在来線が運休した際、新幹線を使うことがあり「災害時の頼みの綱。不便にならなければいいが」と心配する。 「かもめ」(博多-長崎)や「ソニック」(博多-大分)など特急も減便。年に数回旅行などで利用する長崎市の一瀬英之さん(32)は「コロナ禍で利用者も少なくなり、本数が減るのは仕方がない」と話す。2022年秋には武雄温泉-長崎間で九州新幹線
JR九州が、来年春のダイヤ改正で九州新幹線の運転本数を削減する方針を固めたことが分かった。コロナ禍によるビジネス客や観光客の減少などで、需要が当面コロナ前の水準には戻らないと判断した。ダイヤ改正の概要は今月中旬にも発表する。 九州新幹線は、山陽新幹線と直通運転する「みずほ」「さくら」や、九州内の「さくら」「つばめ」など現行ダイヤで1日121本運行。このうち利用客の少ない時間帯を中心に運行本数を見直すとみられる。 JR九州は、2021年3月期の連結純損益が284億円の赤字に陥る見通し。既に福岡都市圏を中心とした在来線の運転本数も削減する方針を示している。新幹線も含めた減便で運行に必要な人員を減らし、収支改善を急ぐ。 JR九州は、新型コロナの感染拡大に伴い、3月から九州新幹線の一時減便を実施。5月上旬には1日の定期運行本数を69本まで減らしたが、6月に通常ダイヤに戻している。 足元では国の観光
5月7日限りで運行を終えた三井化学専用鉄道(福岡県大牟田市)の炭鉱電車の動態保存を目指すNPO法人「炭鉱電車保存会」が11月29日まで熊本県荒尾市の「あらおシティモール」で炭鉱電車の写真展を開いている。会場では、大牟田市と荒尾市に炭鉱電車の動態保存を要望するための署名活動を展開。来年1月にも両市長に集まった署名を添えて要望書を提出する。 要望書の署名は、各市長宛てで、大牟田市の関好孝市長には「世界遺産である宮原坑跡地、線路敷跡地に炭鉱電車を動態保存する施設を復元し、保存する」ことを要望。荒尾市の浅田敏彦市長には世界遺産である万田坑跡地への同様の要望内容となっている。 保存会は4月21日、炭鉱電車を走る状態で後世に残して地域の宝にしようと、地元の中学高校生を含む両市民らで発足し、10月28日にNPO法人になった。理事長は大牟田市出身で元中学教師の藤原義弘さん(61)=春日市。本部は大牟田市吉
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