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小説とSFに関するkenzy_nのブックマーク (93)

  • テクノスリラーの傑作『アンドロメダ病原体』の正統続篇にして、ド直球のSFとして拡張してみせた快作──『アンドロメダ病原体-変異-』 - 基本読書

    アンドロメダ病原体-変異- 上 作者:マイクル クライトン,ダニエル H ウィルソン発売日: 2020/05/26メディア: Kindle版テクノスリラー&SFの傑作マイケル・クライトンの出世作『アンドロメダ病原体』の、別の著者による正統的な続篇がこの『アンドロメダ病原体-変異-』である。 『アンドロメダ病原体』は架空の病原体をめぐる5日間の騒動を描いた小説である。通常の語りとは異なり事態の進行を客観的に記録した報告書のような体裁で、写真や図など具体的な資料が随所に挟み込まれている、特殊なスタイルの小説であった。この『変異』も、そうした小説上のスタイルをきちんと受け継いでいる。 とはいえ、元はマイケル・クライトンの出世作になったことからもわかる通り、科学面でのノンフィクション的な語りなど、氏のスタイルが色濃く出ている作品で、続篇とはいっても難しい面もあるんじゃないかなあ……昔あったコンテン

    テクノスリラーの傑作『アンドロメダ病原体』の正統続篇にして、ド直球のSFとして拡張してみせた快作──『アンドロメダ病原体-変異-』 - 基本読書
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    kenzy_n 2020/05/29
    王道を継ぐ
  • 致死性ウイルス感染症が日常を浸食するプロセスを描いたSF

    もし、致死性ウイルス感染症の封じ込めに失敗し、パンデミックになるとしたら、それはどのようなプロセスをたどり、わたしたちの日常生活に、どう見えるのか? テレビやネットの情報は、日常の観点が少ない。 せいぜい、手洗いうがいの励行を促されるぐらい。緊迫した現場や、人種差別的な言動を目にして、不安だけは募るのに、この事態が進行していくと、わたしの日常をどうなっていくのか、想像するのが難しい。 では、最悪の場合、わたしたちの日常は、どうなっていくのか? 最悪が浸する日常『復活の日』(小松左京) 小松左京『復活の日』が、参考になる。 生物兵器として開発されたMM-88ウィルスを搭載した小型機が、冬のアルプス山中に墜落する。やがて春を迎え、ウィルスは爆発的な勢いで世界各地を襲い始める。未知の致死性ウイルスに、人類はなすすべもなく倒れてゆく―――というお話だ。 小松左京は、日常が浸されてゆくプロセスを

    致死性ウイルス感染症が日常を浸食するプロセスを描いたSF
  • 《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書

    息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行 傑作揃いの短篇集 今年のSFでまず中心的に語っておきたいのは*1、素晴らしい短篇集が多数出たことだ。たとえばテッド・チャン『息吹』は著者一七年ぶりのSF短篇集で、『メッセージ』の題名で映画化された短篇を含む前作『あなたの人生の物語』を上回る密度を誇る傑作ぞろい。中でも表題作「息吹」は我々の世界とは仕組みが異なる異世界の生活や原理を緻密に描き出しながら、一人の科学者の脳科学・物理学の追求を通して世界の真実に至ろうとする物語で、三〇ページほどの中に世界を探求することの喜びが緻密に織り込まれている。この一〇年で読んだ中で最上の一篇である。 ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者:グレッグ イーガン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版他、外

    《天冥の標》から『息吹』まで、多数の傑作SFが刊行された2019年を振り返る - 基本読書
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    kenzy_n 2020/01/10
    様々なメディアで面白いSF作品が展開していた
  • 「幼児が調整した合成麻薬をオーバードーズさせられたような読後感」「やたらと壮大で奇天烈な内容の悪夢を見て朝起きた時の気分」『大絶滅恐竜タイムウォーズ』を読んだみなさん #大絶滅恐竜タイムウォーズ

    oki @okihare 「大絶滅恐竜タイムウォーズ」 まともじゃないだろう事は分かってたはずだけど、ツッコミどころというか情報量がオーバードーズしてて常に半笑いで読んでたみたいな。なんやこれ。最高としか言い様ないんじゃい。 2019-12-22 22:11:09

    「幼児が調整した合成麻薬をオーバードーズさせられたような読後感」「やたらと壮大で奇天烈な内容の悪夢を見て朝起きた時の気分」『大絶滅恐竜タイムウォーズ』を読んだみなさん #大絶滅恐竜タイムウォーズ
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    kenzy_n 2019/12/26
    なんとなくアシャワンの乙女たちを思い出した。
  • 二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書

    マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫マーダーボット・ダイアリー 下 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2019/12/11メディア: 文庫この『マーダーボット・ダイアリー』はマーサ・ウェルズのSFアクション連作中篇集である。上下それぞれに二篇の中篇が収められていて、特に上巻の「システムの危殆」はヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の各ノヴェラ部門を授賞。続く「人工的なあり方」もヒューゴー賞、ネビュラ賞を授賞と(賞的な意味で)評価の高い作品。 それにこの創元文庫版は安倍吉俊のイラストもあいまって刊行がたいへん待ち遠しかったんだけれども、読んでみたらこれが期待通りのおもしろさ! 全篇通して自分のことを一人称で「弊機」を呼ぶ人型警備ユニット

    二年連続でヒューゴー賞・ローカス賞を受賞した、自省的な人型殺人警備ユニットの日常録──『マーダーボット・ダイアリー』 - 基本読書
  • 今世紀最高のSF短篇集といっても過言ではない、テッド・チャン最新作──『息吹』 - 基本読書

    息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行ついにテッド・チャン最新短篇集『息吹』が刊行された! テッド・チャンは映画『メッセージ』の原作が含まれているSF短篇集『あなたの人生の物語』の著者として知られるが、その圧倒的な質の高さと反比例するかのように寡作で、これが17年ぶりの作品*1である。だが、それだけ待っただけのことはある圧巻の作品集だ。 現在までの29年のキャリアの中で出したのは短篇集二作のみなのだから、まさに寡作の王といってもいい貫禄ではあるが、(それだけの時間をかけたから、といっていいのかどうかはともかく)テッド・チャンが描き出す世界はとてつもなく緻密で、ありえないほど美しい。この短篇集も、SFを読む喜びに満ちていて、このような作品に出会うために小説を読んでいるのだ、と改めて実感させてくれる傑作揃いである。 テッド・チャン

    今世紀最高のSF短篇集といっても過言ではない、テッド・チャン最新作──『息吹』 - 基本読書
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    kenzy_n 2019/12/05
    年末にゆっくりと読む
  • 伴名練『なめらかな世界と、その敵』 最高の読み手による最強のSF短編集

    こうも傑作といって差し支えない作品が集まっていると、端的に怖いな、と思ってしまう。発行から2週間がたち、瞬く間に5刷を重ねた『なめらかな世界と、その敵』(早川書房)。2010年の『少女禁区』以来約10年ぶりとなる伴名練の著作であり、初のSF短編集である。 『なめらかな世界と、その敵』 まず強く思うのは、書にキャッチコピーとして添えられた“SFへの限りない憧憬”という言葉についてだ。このフレーズは今この現在、まさにこの一冊のために存在しているといって差し支えないだろう。過去幾多の作家たちが記し、書き伝えてきた物語たちが、2019年のこの時にまで生き続けてきたことの証明として、書はあるといっていい。 それは書の収録作が、中井紀夫「暴走バス」広瀬正「化石の街」のような国産古典SF小説、翻訳クラシック、電撃文庫から出版された古橋秀之の「むかし、爆弾がおちてきて」(『ある日、爆弾がおちてきて』

    伴名練『なめらかな世界と、その敵』 最高の読み手による最強のSF短編集
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    kenzy_n 2019/09/08
    新しい風
  • 百合と異界は児童小説の……|Hayakawa Books & Magazines(β)

    「ハヤカワ文庫の百合SFフェア」開催を記念して、完売御礼のSFマガジン2019年2月号百合特集からコラム企画を抜粋公開いたします。今回公開するのは、昨年劇場アニメ版が大ヒットした『 若おかみは小学生!』などで知られる児童書作家・令丈ヒロ子さんによるエッセイです。 「劇場版 若おかみは小学生! アートブック」 (一迅社) 「パンプキン! 模擬原爆の夏 」 令丈 ヒロ子/講談社青い鳥文庫 -----以下文----- 13歳のとき、女子SF作家になるのが夢でした。そしたら昭和52年(1977年)に、奇想天外SF新人賞が出来ました。これだと思いました。 この新人賞を中学生、もしくは高校生で受賞するんだ。表紙に吾ひでおさんに美少女の絵を描いてもらって、単行デビュー。そしたら、SFマガジンからも連載の依頼がくるにちがいない。そして最年少SF作家クラブの会員になる。 完璧だな、私の人生計画。あとは

    百合と異界は児童小説の……|Hayakawa Books & Magazines(β)
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    kenzy_n 2019/06/11
    尊び
  • SFウェブジンを創刊します|Rikka Zine

    こんにちは。橋輝幸と申します。一時期はSFライター/レビュアーをしていた、しがない会社員です。(過去の仕事について詳しくはこちら) 今週からnoteSF小説に関わる記事を更新していきます。発行形態は無料公開です。 今やヒューゴー賞やローカス賞といった主要SF賞の短編部門で候補になるのはオンライン雑誌ーーウェブジンばかりです。2000年末期以降に台頭してきたウェブジンはいまや欠かせない存在ですが、邦においては未だに商業(←5/27追記)SF雑誌の電子版すら出る兆しがありません。なにも、日SFのウェブジンがまったくなかったというわけではありません。まず1997 - 2002年の間に60号を刊行したSF-Onlineという偉大な先駆者がいます。また非商業ファンジンとしてはTHATTA ONLINE(1998-)やAnima Solaris(2000-)が長く続いています。いわゆるセミプ

    SFウェブジンを創刊します|Rikka Zine
  • 〈ゲーム・オブ・スローンズ〉原作者のSF短篇集──『ナイトフライヤー』 - 基本読書

    ナイトフライヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者: ジョージ・R・R・マーティン,鈴木康士,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/05/02メディア: 文庫この商品を含むブログを見るゲーム・オブ・スローンズの最終章の終幕が間近に迫るさなか、その原作者ジョージ・R・R・マーティンの中短篇集が刊行。ゲースロ視聴者であっても原作の〈氷と炎の歌〉シリーズはその凄まじい分厚さもあって読んでいない人が多いだろうが、実は(もなにもないが)ジョージ・R・R・マーティンは小説も超おもしろいのだ! この中短篇集も文庫で570ページ超え(第五短篇集の全訳。初刊行は1985年だが、昨年改題のうえ再刊されている。)と、短篇集のわりに非常に重たいのだが、ゾンビあり、超能力者あり、なんだかよくわからない色んな生物や異星人あり、様々な神話や宗教が出てきて──と、ゲースロのあの異種格闘技戦じみたジャンル混交っ

    〈ゲーム・オブ・スローンズ〉原作者のSF短篇集──『ナイトフライヤー』 - 基本読書
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    kenzy_n 2019/05/08
    スティーヴン・キングのナイト・フライヤーと間違えそうになった
  • 【お蔵出し】オレの45冊・SF小説篇 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    今回のエントリ『オレの45冊・SF小説篇』は2012年1月16日にはてなダイアリーの「下書き」に放り込んだまま7年間塩漬けにしていた記事である。 きっと当時「私の45冊」なんていうエントリが流行っていて、それに便乗しようとしたものなのだろう。タイトル通りオレのお気に入りのSF小説45作を紹介したものだが、結局更新されなかったのは、45作それぞれの紹介文を書こうとしたものの、面倒臭くなって放置したからだと考えられる。 なにしろ7年前に書いたものなので、当然それ以降の印象深い作品は入ってないし、今見ると「なぜこれが入ってるの?」なんて作品、「あー確かにこんなの読んでたなあ」などと久しぶりに思い出した作品もあったりするのだが、とりあえず何も弄らないことにした。 そういった「割とどうでもよくなってしまった記事」ではあるが、折角苦労して並べたこともあり、SF好きな方の何かの参考になればと思い、今回お

    【お蔵出し】オレの45冊・SF小説篇 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • イーガンの最良の部分が詰まった傑作SF短篇集──『ビット・プレイヤー』 - 基本読書

    ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF) 作者: グレッグイーガン,山岸真,Rey.Hori出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見るイーガンの最新邦訳短篇集である! イーガンは最近は『シルトの梯子』やら〈直交〉三部作やら、長篇の刊行が続いていたので、短篇集の刊行としては複数出版社のものをあわせて六冊目、前短篇集の『プランク・ダイヴ』から数えると、八年ぶりだ。そんだけ期間が空くと、たまにSFマガジンに訳出されたものを読んでいたとはいえ、イーガンの短篇ってどんな感じだったかなあと忘れている面もあったが、いやーあらためてこうして通しで読んでみると、やっぱりめちゃくちゃおもしろいな! 収録作をざっと見渡してみると、『白熱光』ラインの格宇宙SFである「鰐乗り」「孤児惑星」、イーガンの現実に対する政治的な危機感がよく現れている「失われた大陸

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  • 言葉の骨によって駆動される、砂上の文明都市を描く砂漠SF──『言鯨16号』 - 基本読書

    言鯨【イサナ】16号 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 九岡望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/01/22メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『エスケヱプ・スピヰド』の九岡望のハヤカワ文庫JA単著初登場作がこの『言鯨16号』だ。言鯨とは「イサナ」と読み、全土が砂漠化している世界の創造者、神であると捉えられており、作はそんな言鯨の骨をエネルギーの源や擬似的な科学技術のように用いることで動き続けている世界が舞台のSF/ファンタジィである。ナウシカにデューン、『クジラの子らは砂上に歌う』などの名作揃いの砂漠SF/ファンタジィに新たな風を吹き込む一作。何はともあれ、世界観がまず最高なんだよなあ! ざっとあらすじを紹介する 中心となる旗魚(カジキ)という人物は、この砂上文明の根底を支える言骨を各地から拾い集めて様々な用途に合わせて加工する工場へと運び込む、骨摘みという職業についてい

    言葉の骨によって駆動される、砂上の文明都市を描く砂漠SF──『言鯨16号』 - 基本読書
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    kenzy_n 2019/02/04
    砂の海を航海する
  • 出産を恐れるのは誰だ? 『光り輝く世界』と『フランケンシュタイン』【女とSF】 - wezzy|ウェジー

    2016.09.26 10:00 出産を恐れるのは誰だ? 『光り輝く世界』と『フランケンシュタイン』【女とSFSFはどちらかと言えば男のものだ、なんてイメージはないだろうか? サイエンス・フィクションはその名の通り科学やテクノロジーを主題にしたジャンルであって、当然女やジェンダーの関心にとって優先度が高い分野ではないようにも思われる。けれどもちろんフェミニズムとは、「女」にまつわるさまざまな「当然」を問い直すことを通じて(例:女なので「当然」仕事よりも家事や子育てを優先すべき)、より公正な社会を目指す学問・運動なのだから、女とSFの関係もそんなに簡単なものじゃ決してない。 これから何回かにわたって、「女」にまつわるSF小説とその背景の歴史を辿ることを通じて、「女にとってSFはなぜ、そしてどれだけ重要なんだろうか」を考えてみよう。SFにとって女あるいはジェンダーの問いがどれだけ重要かなん

    出産を恐れるのは誰だ? 『光り輝く世界』と『フランケンシュタイン』【女とSF】 - wezzy|ウェジー
  • 人類、生き延びすぎにもほどがある──『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART1』 - 基本読書

    天冥の標? 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/12/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るまさかまさか当に天冥の標が完結する時がきてしまうとは……。この世は何があるのかわからないから突然小川一水が死ぬ可能性もあるがそれはそれとして二巻までの原稿はあるし三巻の原稿もほぼあるはずだからもう完結は期待していいだろう。天冥の第一巻を読んだ時から、小川一水が凄まじい結末を見せてくれるであろうことを微塵も疑ったことはなかったが、このXのPART1の出来はそれをはるかに上回る〝何か〟がこの先に待ち受けているのではないかと、そう実感させてくれる出来だ。 ちなみにこの記事では未読者向けの紹介など全然なく、完全にPART1の内容はネタバレしていくのでそんなかんじで……。9巻まで読んで僕の頭を支配していたのは「

    人類、生き延びすぎにもほどがある──『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART1』 - 基本読書
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    kenzy_n 2019/01/05
    いちSFサーガ
  • 早川書房の国内作家作品オススメ26選 - 読書する日々と備忘録

    ※2020年6月のセールに合わせて改訂版作りました。 ライトノベル読者にもオススメ! 対象作約190点の小説が半額となる「国内作家セール」開催中! https://www.hayakawabooks.com/n/nbd267fe219cf 現在、早川書房による上記企画がスタートし、主要電子書籍ストアで国内作家セールとして190点が50%OFF(半額)となっています(12月25日まで)。 「基読書」さんがさっそくオススメ記事を作られていましたが、見たら自分のオススメしたいとはあまり被っていなかったので、自分の方でも記事を作ってみることにしました。今回セール対象作品としては17シリーズ、それと今回セール対象外でしたが、それ以外のオススメ9作品についてもついでにおまけで最後に掲載します。 【セール対象のオススメ17シリーズ】 1.「君を愛したひとりの僕へ 」「僕が愛したすべての君へ 」 どち

    早川書房の国内作家作品オススメ26選 - 読書する日々と備忘録
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    kenzy_n 2018/12/14
    ハヤカワのこの季節がまた巡ってきた
  • 最強メンバーを揃えて帰ってきたSFアンソロジー──『NOVA 2019年春号』 - 基本読書

    NOVA 2019年春号 (河出文庫 お 20-13) 作者: 大森望出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2018/12/05メディア: 文庫この商品を含むブログを見る良質なSF短篇を世に送り出してきたSFアンソロジー『NOVA』は全10巻及び『NOVA+』以後、刊行が途絶えていたが、今回『NOVA 2019年春号』として帰ってきた。編集後記で大森さんも書いているが、この何年かでいろいろなルートでSF作家──というよりかは、積極的にSFも書くぞ、と思っていそうな作家が増えているのに短篇発表の場が少ないので、もっと早く再起動してほしかったところである。 で、まず内容をみて驚いたのはその作家陣の凄さ。トップバッターの新井素子に、波に乗りまくっている『ゲームの王国』の小川哲、『Ank: a mirroring ape』の佐藤究に『横浜駅SF』の柞刈湯葉に『ザ・ビデオゲーム・ウィズ・ノーネー

    最強メンバーを揃えて帰ってきたSFアンソロジー──『NOVA 2019年春号』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2018/12/13
    いいメンバーを揃えている
  • 兵站に焦点をおいたミリタリーSF──『星系出雲の兵站』 - 基本読書

    星系出雲の兵站 1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 林譲治,Rey.Hori出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見るミリタリーSFといえばおおむね超光速航法があり、人類よりも高度な技術力を持つ敵エイリアンがいて、英雄的艦長がいて、とお約束がある。当然すべてが同じではつまらないので、それぞれの作品ごとに、お約束をちょっと外してみたり、”どこにこだわるか”を決め(キャラクター性だったり、艦隊戦の描写だったり、兵士たちの感情だったり、経済に注目してみたり)特色が出てくるものなのだが、林譲治による作『星系出雲の兵站』でこだわっているのは、書名にも入っている通り”兵站”だ。 書のあとがきは『子供の頃から疑問に思っていたことに、TV・映画などで地球を侵略に来る宇宙人への疑問があった。どうして彼らは地球人より高度な技術を持っているのに、負けて

    兵站に焦点をおいたミリタリーSF──『星系出雲の兵站』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2018/08/23
    良い兵站の構築を成し遂げる道はけして平坦な道ではない
  • SF初心者これだけは読んどけ! : アルカン速報

    3 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 :2008/07/15(火) 01:17:05H・G・ウェルズ      「タイムマシン」  角川文庫/「タイム・マシン」  岩波文庫/創元SF文庫/ハヤカワ文庫SFほか 「宇宙戦争」  角川文庫/創元SF文庫/ハヤカワ文庫SF ジュール・ヴェルヌ    「海底二万里」  集英社文庫/創元SF文庫 A・E・ヴァン・ヴォクト   「宇宙船ビーグル号」  ハヤカワ文庫SF カート・ヴォネガット    「タイタンの妖女」  ハヤカワ文庫SF ジョージ・オーウェル   「1984年」  ハヤカワ文庫NV ブライアン・W・オールディス 「地球の長い午後」  ハヤカワ文庫SF オースン・スコット・カード   「エンダーのゲーム」  ハヤカワ文庫SF アーシュラ・K・ル・グィン   「闇の左手」  ハヤカワ文庫SF マイクル・クライトン    「アンドロメダ病原体」 

    kenzy_n
    kenzy_n 2018/08/23
    初心者ならずとも
  • 身体が発火する感染症が蔓延した炎と灰の終末世界──『ファイアマン』 - 基本読書

    ファイアマン (上) (小学館文庫 ヒ 1-7) 作者: ジョーヒル,白石朗出版社/メーカー: 小学館発売日: 2018/08/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るファイアマン (下) (小学館文庫 ヒ 1-8) 作者: ジョーヒル,白石朗出版社/メーカー: 小学館発売日: 2018/08/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る『20世紀の幽霊たち』などのホラーで知られるジョー・ヒル最新刊は感染することで皮膚に鱗模様が現れ、身体が発火し灰となって死ぬ奇病が蔓延した世界で、感染者たちの逃走劇&果てしない内輪もめを描く炎と灰の終末SFサバイバルである。 上下巻の1200ページ超えな上に台詞や笑い狙いのやり取りなどが冗長なせいでさすがにダレるわと思うものの、世界で流行っている終末物の中でもさすがにネタが斬新で、それに伴って立ち現れる光景も特異なものになっ

    身体が発火する感染症が蔓延した炎と灰の終末世界──『ファイアマン』 - 基本読書