事件があるたびにネット上に登場し、掲示板へ書き込みを続け、何でもかんでも「韓国の陰謀」に結びつけて騒ぐネット右翼(ネトウヨ)。最近ではデモや不買運動などリアル社会での活動も注目されている。『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)の著者、中川淳一郎氏とウェブ社会をつぶさに見てきた人気ブロガー、山本一郎氏が、ネトウヨについて語り合った。 山本:ネトウヨの一部は、現実社会でデモや抗議行動を積極的に行なっているけれど、さらに進化して「右翼活動家」になる人は数えるほどしかいない。 中川:ネトウヨは保守思想や皇室に対しても、ほとんど関心がありませんね。佳子様、眞子様に萌えるとかその程度で、腹が据わってない右翼活動なんです。 山本:面白いのは、ネトウヨの人たちがデモに参加し始めると、てきめんにネット依存率が下がっていくこと。定点取材では、1日8時間以上ネットに接触していた人が、デモに参加した後から6時