山口県の周南市徳山動物園で飼育されていたアミメキリン「ハル」(雌、1歳)が21日、広島県の福山市立動物園への“嫁入り”準備中に死んだ。 移送用の鉄製の箱の中で転倒して首を打ったとみられ、せき髄損傷が致命傷となった。 徳山動物園によると、箱(高さ2・7メートル、縦1・97メートル、横3・6メートル)はキリンが入ると顔が外に出る造り。飼育舎の出入り口に置いていたところ、ハルは自ら中に入り、職員たちが扉を閉めた。床は鉄板で、干し草を敷き詰めていたという。 職員は近くで別の作業をしていたが、約15分後に大きな音がしたため確認すると、ハルは体を横にして首だけ立てていたという。職員が消炎剤を投与しながら立てようとしたが難しく、息を引き取った。 ハルは昨年3月、ゴンタとサクラの第3子として誕生。体長約3メートル、体重約400キロに成長していた。今回は繁殖のための貸し出しで、第1子は周南市の所有になる契約